第1章:平穏にさよなら
第14話「魔法の特訓」
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で、綺麗....。」
見惚れてしまう程性格に空き缶に当てていて、とても綺麗に見えた。しかも、これをお兄ちゃんがやっていると思うと、凄く興奮する。
「....ラストっ!」
お兄ちゃんが突然声を上げ、最後を決めるように魔力弾を空き缶に当て、遠くにある置いてあった籠に全て入れる。....と思ったら、一つだけ弾かれた。
「あちゃ...一つミスったか...。」
〈飛ばした位置と狙った場所の距離からすれば、充分だと思いますよ。〉
「いやぁ...それでも一つだけ入らないとなんか嫌じゃん?」
〈何となく気持ちはわかります。〉
私から見たら、もう次元が違うとさえ思えてくるんだけど...。
「じゃ、緋雪も休憩してるみたいだし、僕も休憩に入るよ。」
「(ば、ばれてた!?)」
明らかに私の方を向きながらそう言うお兄ちゃんに、私は驚きを隠せなかった。...うぅ、これでも身を隠してたのに...。
=優輝side=
「もー...なんでばれたの?」
茂みから緋雪が出てくる。
「魔力の動きを読んでたから...かな。」
「魔力の..動き?」
良くわからないといった顔をする緋雪。...まぁ、普通は分からないよな。
「ああ。魔力を持つ存在からは、隠しておかないと魔力が感じられるんだ。さらに、いくら持っている魔力を隠していても、一度魔力を使った直後だと、体に魔力が纏わりついていて探知できる。」
これはリヒトから魔力について聞き、そこから僕なりに考えた事だ。尤も、リヒトも知っていた事だったみたいだ。
「今の僕は、魔力がとても少ないからな。ならば、いかに使用魔力を最小限に抑え、効率よく使うかが重要になる。それの一環として、さっきのような事や、魔力の気配を探知するような技術を伸ばしているんだ。」
「...ほぇー....。」
いや、そんなポカーンとされても...。
「リヒト曰く、既に魔力操作は神がかってるとか言われたけどな。」
「うん。それは同感だよ。」
苦笑い気味に言うと、今度は即答された。
「...よし、休憩後に一度模擬戦するか。」
「ええっ!?」
ふと放った僕の言葉に驚く緋雪。...まぁ、魔力量が違うしね。
〈...マスター?回復しきっていないリンカーコアで、何を言ってるんですか?〉
「うっ....。」
静かに怒るような口調でリヒトが言ってくる。
「あー、分かった分かった。だったら、今度は一緒に練習でどうだ?」
〈...それならいいでしょう。〉
「お兄ちゃんと一緒にって...一体どんな?」
共同での魔法の練習と
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