第1章:平穏にさよなら
第14話「魔法の特訓」
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。〉
「はーい。」
見た目アクセサリーに教えてもらう女の子って...傍から見たら変人だね。私。
〈まず、魔法を使った時の感覚を覚えていますか?〉
「えっと....確か、対象を“視て”、その対象を構成している緊張点を手に具現化して魔力を込めて握り潰す...だったっけ?」
フランの能力をイメージしてたから曖昧だけど。
〈概ねそれで合っています。つまりは、魔法の対象の弱点の“目”を掌に具現化し、握り潰すという魔法です。〉
「...説明を聞くと、ただの凶悪な魔法なような...。」
〈物は使いようです。〉
「まぁ、うん。そうだね。」
でも凶悪な事には変わりないと思う。
〈では早速練習しましょう。〉
「うん。...そこら辺の石でいっか。」
手頃な石に狙いを定め、掌に“目”具現化させて握り潰す。
「....あれ?簡単...?」
あっさり成功する。しかも、砕け散った石以外には全然被害は出ていない。
〈...まぁ、この魔法は他の魔法などと組み合わせた方が効果的ですからね。〉
「だろうね〜...。」
あまりに簡単に成功したから拍子抜けしちゃったよ。
〈次はお嬢様にとって基本となる魔法です。〉
「基本?」
リリなのの魔力弾とか?
〈はい。最初にお会いした時の事なので、覚えていませんが、武器を作る魔法と、通常の魔力弾などです。ベルカ式なので、武器の方からお教えしましょう。〉
「はーい。」
武器を作る...レーヴァテインとか?
〈魔法名はマギー・ヴァッフェです。魔法名を言わなくても展開できますが、一応魔法名は覚えておいてください。なお、意味は魔法の武器です。この世界ではドイツ語の発音が一番近いですね。〉
「へぇー...。」
〈では、早速やってみてください。魔力を武器としてのイメージに固めればできます。〉
そう言ってシャルは杖の形態になって私の手に収まる。
「武器...イメージ....。」
〈はい。魔力の動きも安定しています。いい調子ですよ。〉
イメージするのは、やっぱりフランのレーヴァテイン。杖を芯に、赤い魔力がそのまま刃になるような、そんな大剣を....。
「....できた!」
〈お見事です。ですが...。〉
「えっ、何かダメなところが!?」
イメージが足りなかったかな?
〈魔法としては成功しています。ただ、魔力の構成が甘いので、これでは耐久性が足りません。〉
「そっか〜...魔力はまだ扱いが完全じゃないもんね。」
魔力の扱いに慣れないと、この魔法も強くならないって事ね。
〈これは要練習ですね。次は遠距離
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