暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第205話 絆の温もり
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の銃声が轟いた。


 間違いなく、死神は銃を構えていない。ナイフもそうだ。銃は もうあの短機関銃(スミオKP/-31)のみ。セミオートで撃てば、乱射せずに単発発射は可能だが、話の肝はそこではない。

「っっ!!」

 リュウキの腹部に赤い斑点が出来ていたのだ。
 それは、これまでにも、何度も見た事がある銃撃を受けた証拠(ダメージ・エフェクト)だ。まるで、現実世界で言う血を流しているかの様に、赤い斑点から 赤い粒子が宙に舞った。

 突然の衝撃にたたらを踏んでしまうリュウキだが、それは一瞬だった。直ぐにバックステップをして、距離を取った。

「ちっ……」
「……鎌ではなく、この世界に因んで。……死神の見えない弾丸。お気に召しましたかな? ……鬼よ」

 目の前には、そこには、これまでで一番の笑みを、……歪な笑みを浮かべた死神がいた。






















――リュウキくんっ!!!


 玲奈は、悲鳴を危うく喉の手前で押しとどめた。
 悲鳴を上げれば、キリトの元にいる姉の明日奈に伝わる。……心配を、また 掛けてしまうから。姉には キリトの事を看ている筈だから。

 今、見たのは有り得ない光景だった。
 
 妖しく揺らぐマント。そして不気味な程のゆっくりと動く身体。
 そして、いつの間にか判らない。リュウキの身体に赤い斑点が浮かんでいた。それは ダメージエフェクト。あの世界でも、見た事がある。あそこまで滑らかな円の傷は見た事がないが、本質は同じだ。

 撃たれた。という事だ。

 幸いな事に、連射され 穴だらけにされた訳じゃない。だから、リュウキは大丈夫だった。それでも、クリーンヒットをこれまで許していなかったリュウキが先手を撃たれた事に驚きを隠せられなかったんだ。
 そして、直ぐ傍にあるモニター装置が刻む電子音のテンポが上がった。その電子音が示すのは心拍数。如何に表情に出さない彼であったとしても、その心の内を感知する機械までは誤魔化す事は出来ない。心拍数は140bpmまで急速に上昇。そして、動きこそ緩やかになっているが、まだ上昇を続けている。

 眠っているリュウキの額からは、汗がにじみ出ている。……そして 眠っている身体の筈なのに、その表情はいつも見ている穏やかなものじゃない。……僅かに苦しそうな表情に変わっていたんだ。

「……現実世界で、出来る限りのケアをしてから、ダイブをしてもらってます。だけど、心拍が上がり、発汗が進めば 脱水も考えられます……。綺堂さん」
「……いえ、大丈夫です。……アミュスフィアは、脳内血流も監視しています。……危険な程脱水症状が進めば 自動カットオフをする筈ですよ。………」

 綺堂は表
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