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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第205話 絆の温もり
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・》ではなく()。キリトが光剣を使用し、勝ち続けているが、それは 他のプレイヤー達が剣に慣れていないからだ。剣にも慣れていて、更に銃にも慣れている。

 この世界に来て、死銃の伝説を作る為に この世界での己を鍛えてきた自分達には 届かない、と何処かで思っていたのだ。

「(やはり、鬼は 強い。……銃には、あの世界(・・・・)程は出来ない、そこまで扱う事が出来ない、と思っていたが、随分と浅はかな考えだったな)」

 雨霰の様に弾丸を撃ち尽くしては、装填(リロード)を繰り返す。
 もう、短機関銃(サブマシンガン)で 何発撃ったのか、そして何発回避されたのかさえ分からぬ状況だった。

 銃を破壊され、そして あからさまな挑発をされ かつての記憶、打ち負かされたえも言えぬ敗北の記憶を鮮明に思い出さされ、煮えくり返る思いだったのだが、ここまで 攻撃を躱され、撃たれもすれば 無理矢理にでも冷静さが出ると言うものだった。

 だが、同時にこみ上げてくるモノもある。

「く、くくく……」
「……? 何がおかしい」

 抑えきれない笑みは、その表情に現れ、そして言葉となって周囲に響いた。リュウキもそれに気づき、銃とナイフの構え、そして警戒こそは解いてはいないが、撃ち合いから初めての対話だった。

「正直、ここまでとは思ってなかった。……銃破壊。あの世界ででも、お前は、いや お前達、か。お前達は 武器破壊(アームブラスト)を得意としてきたんだった。あの程度、造作もない事だろう」

 ククリナイフをくるくると回しながら言う死神。その表情は何処か余裕が見えて取れた。


――……この先で、何かがある。


 リュウキはそう、察した。
 いや、何をしてくるか もう判っていた。これまでの撃ち合い。まだ 死神は実力の全てを出し切っていないのだから。認めたくはないが、死神の技量は間違いなく一流。超一流だ。その上で、まだ見せてはいない。……油断など、リュウキには欠片もない。

――あの時(・・・)、見せたモノを、使っていないのだからから。


「出し惜しみをするのも、勿体ぶるのもありえない、か。また ご覧に入れようか……死神の業を」

 死神は、ゆらりと身体を揺らせた。その纏っている光学迷彩マントも妖しく揺らいでいる。不気味な程、ゆっくりな動きだ。この程度の動きであれば 近接での撃ち合いであったとしても、それなりに敏捷値(AGI)が高ければ回避出来るであろう程の速度。闇風と比べたら圧倒的に遅いとまで言える程度だ。
 
 だからこそ、不気味だった。

 仕草の全てが。

「これは……死神の、弾丸(さばき)。生者を逃さぬ、死の楔」

 死神がそう呟いた途端、だった。
 何処からともなく、1発
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