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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第205話 絆の温もり
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 死神《赤羊》vs RYUKI


 両者の戦い、それを言葉で表すとすれば、 白熱、熾烈な戦い、大熱戦、大激戦。等 と言う言葉がふさわしいだろう。

 この戦いを観ている観客(ギャラリー)達は沸くに沸く。第3回BoBの最終決戦にふさわしい戦いだと、大盛り上がりをしている事だろう。

 ……だが、その内情は全くと言って良い程違う。

 そんなスポーツの様な、ゲームの様な、そんなモノではない。それは 大切な者の命を賭けた戦い。ゲームでも、遊びではない。他者の命を背負った戦い。

 だからこそ、画面越しであっても、気迫が有り得ない程伝わり、そして その結果がこの状況だった。だが 時折、それは銃撃の合間。……何名かは、息を呑む者もいた。その得体の知れない緊迫感が伝わったのだろうか……?


 2人の戦い。


 死神が、短機関銃(サブマシンガン)で リュウキを薙ぎ払うかの様に 連射したかと思えば、その攻撃範囲には既にリュウキはおらず、一気に接近をされる。リュウキは すかさず、近接戦闘(CQC)スキルを駆使して、死神を自分の土俵へと引きずり込もうとする。……が、気配をいち早く察した死神は、それをバックステップで回避。攻撃範囲外へと跳躍する様に回避したのだ。
 
 その反応だけを見れば、死神は近接戦闘(CQC)スキルは上げていないのだろう。

 勿論、培ってきたもの、フルダイヴ慣れをしている者であれば、自身の身体を巧みに動かして、攻撃。つまり、デフォルトの攻撃、回避方法でいくらかは戦える。 

 だが、当然ながら、スキルに頼らないデフォルト技と専用スキルとでは 有利性(アドバンテージ)に差がかなりあるのだ。ヒットした時のダメージ量やその判定。攻撃の速度等があり、押し切られてしまう可能性が遥かに高い。
 勿論、スキルに頼ってばかりの相手であれば、他愛もないと思われる事だが、今は互いが歴戦の戦士と言っていい技量の持ち主達なのだ。ほんの少しの慢心やミスが命取りになる事は 2人には言うまでもない。

 だが、さしの死神もリュウキの銃の世界での技量に関しては驚きはあった。

 あの日、キリトとリュウキの予選の決勝戦。

 死銃は それが始まる前にログアウトを、そして 死神も同様であり見ていない(・・・・・)のだ。それが 誤りだったかもしれない。


――……剣の世界(SAO)銃の世界(GGO)は違う。


 そう、それはかつて リュウキがキリトへと言った言葉だ。
 それを 死神もリュウキに対して意識していたのかもしれない。ナイフをあの世界で言う剣に見立て、その攻撃手段を組み込んだ格闘術、近接戦闘スキルで戦っていたのだから。
 だが、この世界で絶対的な威力を持つのは |剣《
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