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乱世の確率事象改変
狂い咲く黒の華
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 だレもノぞんじゃいないのに

 おおうそつきがツクッタせかいにかエないト

 ダレもノゾんじゃイないノニ

 アイツラをダマシテコロシタのはオレデ

 アイツラをダマシテミゴロシタのはオレで

 あのコをヒキズリコンダのはオレで


――ダレノオモイモツナゲナイ


 デモうそつきがツクルセカイにかえナいとダメだって

 このセカイがコワレルってあいつがイウんダ




 死んだぞ

 あいつらは死んだ

 大嘘つきの為に戦って、大嘘つきの為に笑顔を見せた

 俺が作る世界を信じてるって、いつでも笑顔で死にやがった


――ヤクソクシタンダ


――チカッタンダ


――オマエラノノゾンダセカイヲツクルッテ


 オレがこのセカイを変えるんだ

 タイセツなヒナリがワラッテくらせるセカイにシタイから

 あのコとイッショにツナイダオモイのために、オレが世界をカエナイト


 ダレモノゾンジャイナイセカイニカエテ

 コロシタヤツラノオモイヲツナグンダ

 ソウシナイト

 アイツラノオモイガムクワレナイ



「“乱世に華を……世に――”」

 近すぎる距離でも聴こえないようにつぶやいた。
 大切な大切な約束を。

――ああ、だから……頼む。

 髪を撫でて、掌を後ろに回して、甘い色を浮かべた彼女の瞳を覗き込んで。
 ゆっくりと彼女を引き寄せる。期待から目を閉じた彼女に見えないからと、俺は口を引き裂いた。

――また俺は嘘を吐く。こいつにまで嘘を吐く。あの子にしてたみたいに、嘘を吐く。

 抱き寄せた少女の耳元に唇を近づけて、甘い甘い声で囁いた。


「なぁ、“星”……俺と一緒に、“赤壁”で――――」






 †





 探し回った。走り回った。人目も気にせず駆け回った。
 見つからない、見つからない。
 人に聞いても、注意深く全てを観察しても、その時にはもう遅いことばかり。
 言いようのない不安が胸を締め付ける。
 詠の心に言いようのない恐怖が湧きあがる。

 きっと何処かで笑っているはずだ。
 きっと何処かで下らない事で人々と笑い合っているはずだ。
 そう思って一日半。どれだけ探しても見つからなかった。

 広い街であれど三人で手分けして探せばきっと見つかる、そう思っていたのに……
 如何に変装していようと見分けなど直ぐにつく。目立つ身長と醸し出す空気は独特で、徐晃隊と自分達三人だけには分かるはずだった。

 なのに見つからなくて、彼女は泣きそうになりながら今日も走り回っていた。

 もしかしたら記憶が戻ったのかもしれない……なんて最
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