2対3?
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その頃蛇姫の鱗の方では・・・
「レオン!!頑張ってね!!」
シェリアの声が聞こえ、闘技場のレオンは片手を上げて反応を見せる。
「ねぇジュラさん」
「どうした?シェリア」
自分たちのギルドの仲間が試合をするとあり、それを見届けようと闘技場を見つめている蛇姫の鱗のメンバーたち。シェリアはそんな中、チームのエースにして今大会の最強候補筆頭のジュラにある疑問を投げ掛ける。
「リオンとレオンが一緒に試合に出て大丈夫なの?」
シェリアはなぜかリオンとレオンという2人の氷の造形魔導士が同時に試合に出ることを心配していた。
「大丈夫とは?」
「リオンとレオンがもし同時に魔法使ったらレオンの弱点がバレちゃうんじゃないの?」
シェリアがそう言うとジュラは「うむ」と言い、言葉を続ける。
「確かに弱点がバレるかもしれんのぅ」
「だったら・・・」
「だが、どうせならその方が良い」
「え?」
シェリアはジュラの言った意味がわからず固まってしまう。
「ワシらが優勝するために・・・いや、魔法界の今後のためにはワシとリオンはその方がよいと考えておる」
「どういうこと?」
シェリアの問いにジュラはあえて答えずに「見ておれば分かる」とだけ言い、闘技場に視線を戻す。
シェリアはどこか納得いかないようだったが“愛”する2人の美男子を応援するために、闘技場へと視線を移した。
シリルside
試合開始の合図を待つ蛇姫と人魚。会場にいるすべての人たちが静まり返っており、時おり吹く風の音だけが聞こえる状態になっている。
人魚の踵のミリアーナさんが観客席の方を見上げとこか上の空だったが、カグラさんがミリアーナさんに声を掛け、隣にいるベスさんと一緒にこの試合についての戦い方のことなのだろうか、話し合っている様子である。
「向こうは女性3人。だが、全力でいかねば勝利は於保つかん相手だ」
「まぁ確かに強敵ではあるよね」
その様子を見ている蛇姫の鱗のユウカさんとレオンも何やら話し合っている様子である。
「相手はカグラだからな。しかし!!」
リオンさんは突然視線を反らし、俺たちの仲間のいる応援席を見る。
「ここでいいところを見せれば・・・俺の評価も上がるはず!!」
どうやらリオンさんは大好きなジュビアさんの方を見ていたようだ。きっとあの人の頭の中ではカグラさんたちに勝利を納め、ジュビアさんに惚れられるイメージしかないのだろうな。
「すん
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