2対3?
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張感など微塵も感じないミリアーナにそう言ったのは妖精女王こそエルザ。
「ギヒッ。おめぇは人魚の踵の応援か?」
「ああ、昔からの知り合いだからな。肩入れしたくなるのは人情というものだ」
ガジルとエルザがそう言う。それを隣で聞いていたシリルはそういうものかと納得し、自分も応援しようと息を思いきり吸い込む。
「レオーン!!頑張れぇ!!」
甲高い声は闘技場のレオンの元まできっちりと届き、レオンはシリルの方を向いて軽く手を振る。
「グレイ。お前は応援しなくていいのか?」
「リオンさんに声掛けなくていいんですか?」
ラクサスとシリルが待機場所の奥、出入り口付近で壁に寄っ掛かり、試合を見ようともしていないグレイにそう言う。
「さぁな。今は別々のギルドでライバル同士だからな」
冷静な表情で答えるグレイ。それを見たエルザはどこか微笑んでいるようだった。
「ん?」
しかし、その隣で石柵に体を預け試合を見ているナツに気づき、声を掛ける。
「どうした?ナツ」
「ん?ルーシィやエルフマンたちも試合を見たいんじゃないかと思ってさ」
ルーシィとエルフマンは現在医務室にいる。医務室にも試合を見るための魔水晶ビジョンはあるのだが、基本的には安静にしていなければならない医務室で魔水晶ビジョンを見ることはあまりない。ましてや昨日シリルが魔水晶ビジョンから見た試合を見て医務室を飛び出していってしまったので、ポーリュシカが試合を見るのを許可することはまずないだろう。
「ならば、あいつらの分もしっかり見ておこう。後で話してやれるように」
「そうだな。よし!!そうする!!」
ナツはエルザの言葉に納得すると柵に預けていた体を起こした。
その頃妖精の尻尾の応援席では・・・
「オイラは人魚の踵の応援するよ!!ミリアーナとは楽園の塔の時からの知り合いだから」
「私は蛇姫の鱗かな?日頃色々お世話になってるし」
ハッピーとレビィは今回の対戦カードでどちらのギルドを応援するのか話していた。
「確かに・・・蛇姫の鱗とは付き合いがあるが・・・」
「人魚の踵の魔導士ってみんな美人だよなぁ・・・」
マカオとワカバのオッサン2人を中心に、ギルドの男性陣はみんな人魚の踵の魅力に誘惑されており、レビィはそれを見てタメ息をついていた。
「ジュビアはやっぱりリオンの応援なの?」
レビィは振り返り、後ろの長椅子に座っているジュビアに
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