第7話「にゅうぶ」
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
=遼side=
「....む....?」
知らない天井だ。...っと、校長室で寝たんだったな。
「時間は...まだ早いな。」
今の時刻は6時を過ぎた辺りだ。
「さて、他の人は起きてるかなっと。」
校長室を出て、生徒会室をノックする。
「誰かいるか?」
「開いてますよ。」
中から佐倉先生の声が聞こえる。
「おはようございます。」
「はい、おはよう。」
「おー、おはよー。」
「おはよう。起きるの早いのね。」
中に入ると、佐倉先生、シャベルの子、包丁持ってた子の順で挨拶を返してくれる。
「...昨日は気にしてなかったけど、あんた、凄い荷物だな...。」
「これか?...まぁ、これさえあればどこでも一時的に住めるって程度の道具を全て入れているからな。後、武器とか。」
「昨日の銃の弾とかか?」
「そんなところだ。」
荷物を適当な場所に置きながら椅子に座り、会話をする。
「そういえば、昨日は二人の名前を聞いてなかったな。」
「あれ?そうだったか?...まぁ、いいや。私は恵飛須沢胡桃って言うんだ。」
「私は若狭悠里よ。よろしくね。」
「昨日も言ったけど、工藤遼だ。こちらこそ、よろしく頼む。」
自己紹介を済ませ、少し二人の顔を見てみる。
「...うん。疲労はだいぶ取れたみたいだな。」
「...めぐねえが帰ってきたからかな。ぐっすり眠っちゃってさ...。」
「安心したから、そのおかげでゆっくり休むことができたわ。」
それでも精神的にはまだまだ追い詰められてるだろうけどな...。
「...あれ?もう一人はまだなのか?」
「あー、由紀は...な。」
「七時半くらいには起きてくると思うわよ。」
お気楽だな。...まぁ、お気楽でいなきゃ、精神がおかしくなりそうだもんな。
「...っと、そういえば、あんたらは“学園生活部”ってのをやってるんだってな。佐倉先生から聞いた。...ところで、その部活って詳しくは何をするんだ?」
「めぐねえから聞いてたのか。そうだなぁ...。」
恵比寿沢に説明してもらう。
「―――なるほど。」
要約すると、そのまんま学校の設備を活用して学校で暮らすという事だった。
「つまりもう一人はいつものように学校に行くため、こんな状況でものんびり寝てられるのか。学校に暮らしてるのに七時半起きは十分早いと思うが。」
「ま、そんな所かな。私達としちゃあ、由紀のそのお気楽な感じがむしろ助けになってるんだけどな。」
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ