第3章 リーザス陥落
第71話 光明見えるジオ戦
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巻き込んで」
「……いえ。私から言い出した事、ですし。問題ないです。戦場ですし 死者が悪霊になる可能性も高いですから。間接的に、仕事も行なえます」
クルックーは、最初こそ 戸惑った表情を、微かにだがみせたが 直ぐに 微かだが穏やかな表情を作ってそう言った。
「仲間であれば、当然の様に、ですよね。ユーリ」
「はは。ああ、頼むよ。……戻ったら、ヒトミに色々訊かせてやってくれ。ヒトミがAL教に興味があるのは知らなかったけど」
「読書も好んでますし、色々なジャンルがあります。ヒトミさんが好んでいたのは ファンタジー小説の方ですね。ユーリの様だ、と笑いながら、話してました」
「ははは……成る程ね。クルックーは ALICE関連の表紙本を読んでいたのが多かったから。先入観、だな」
しばしの談笑を楽しむ2人。
ちょっと寂しそうにしているのはランだ。だが、偶然なのか、必然なのか。
「ランも、クルックーを頼んだ。あまり、無茶はさせないで上げてくれ。クルックーはこう見えて、かなりの行動力があるから」
「っ……! は、はいっ 判りました。任せてください」
「頼りにしてるよ」
ユーリが微笑みながら、ランの肩に触れたのだ。暖かい感触が肩に広がり、そして ランは紅潮する。
「が、がんばりましょう! クルックーさんっっ!」
「? はい。頑張りましょう」
ランの心内など、判らないクルックー。そのまま ラン達の部隊へと入っていった。
「さて、もう一部隊くらいだな」
「ん。そうだな。いい感じで 把握している枝道も埋まってきた。……遊撃に回れる部隊が欲しい所だ」
ランスは考え込むと、かなみと目があった。
「よし、かなみ。お前行け」
「へっ?? で、でも 私は部隊を率いた事なんて……」
突然の人選に驚くかなみ。ユーリと一緒の部隊じゃなかった事に意気消沈……とまではしてないが、残念だと思っていた時の人選だったから。その時、リーザス軍側から、1人名乗りを上げた。
「僕も、手伝うよ。かなみちゃん」
「あ、メナドもっ? なら、メナドが率いたほうが……」
「遊撃は忍者である かなみが、適任だからな。危機回避能力も問われる部隊だが、いけるか?」
ユーリがそう訊くと。かなみは ちょっと 部隊を率いるという事で、怖気付いていたが、ゆっくりと頷いた。
「頑張ります。率いた事はちょっと無いんですが、その辺は……」
「うん。任せて。僕も頑張るから。メンバーも動きの早い人たちを厳選してるから、大丈夫だよ」
メナドは笑顔でそう言う。
2人は親友だから、チームワーク、意思疎通もばっちりだろう。
「その、ユーリ。……僕、頑張るから」
「ああ。任せた」
「う、うんっ!」
メナ
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