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26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第十一話 十二月
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混乱していた。
 PKだという覚悟はしていたが、まさか本当にこうなるとは……!
 しっかりした装備で来て正解だった。
 さて……次はどう来る……?
 すぐに次の相手の攻撃を予測していたその瞬間。
 女性は、武器を仕舞った。
「……なんだ、もう攻撃しなくていいのか? PK?」
 俺が警戒しながらそう口にすると、女性は冷笑を浮かべた後、口を開く。
「ああ、別にいい。 しかし、PKと呼ばれるのは不愉快だな」
「なんだ、PKじゃないのか?」
「そこは秘密だ。 しかし、今後私を呼ぶ時は」
 そこで女性は区切った後。
 メニューを開き、なんらかの動作をした後。
 こちらにフレンド登録を要請してきた。
 名称……Heavens Door。
「天国の扉、もしくは、ヘヴンと呼べ」
 そんなことを、言ってきた。
 天国の扉……。
「……ドア」
「……なんだと?」
「いや、ヘヴンズドアだから、ドアって」
「……殺されたいか?」
 ちょっと場の空気を和ませようとした矢先にこれだ。
 結構マジに殺されかねないのでふざけるのはやめたほうがよさそうだ。
「いや、悪かった。 俺が悪かった! ちょっとしたジョークだ!
いや、ほら、俺結構フレンドにはフレンドリーに接する方だから」
「殺されないとわかった瞬間。 笑えるくらいラフになってくれるな。
いや、そういう凡庸さ、油断も興味深いところではある」
 そんなことを言いながら女性、いや、ドア、あ、いや、ヘヴンはこちらを見た。
 あんまり見ないでほしい、結構今でも怖いから。
 しかし視線を逸らした瞬間に殺されそうでもあるので視線を離すことは出来ない。
 とりあえず、ここは逃げることを考えたほうがよさそうだ。
 俺はフレンド登録を認証し、一歩だけ後ずさる。
「よし、話は終わりだな? 俺は業務あるから……」
 そう言って逃げようとした矢先。
 ヘヴンの体が一瞬ブレたかと思うと、一気に距離を詰め、俺の肩を掴んできた。
「まぁ待て。 業務は終わったと言っただろう。
それに今夜はクリスマスイヴ。 あまりフィールドに出ているやつもいない」
「だ、だからなんだ? あ、もしかして俺今、色んなフラグ立ってる?」
「主に死亡フラグは立っているな。 しかし回避はさせてやろう。
別に恋愛的な話でもない。 友情的な話でもない」
 俺が言おうとしていることを先に言われ、それなりに恐怖を感じる。
 リアルなら俺は喜んでるだろうな、聖夜に、湖畔で女の子と二人きり。
 しかもまだ帰さない宣言をされてる。
 だが、恋愛的も友情的もないと先に言われると……。
「俺を一体どうするつもりなんだよ……」
「言っただろう。 観察する、と。 今夜は少し付き合ってもらう。
まずは狩りからだ。 私は一般的な
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