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26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第十一話 十二月
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 しかし、相手はオレンジポインター。
 少なくとも俺が知っているオレンジポインター及び、元オレンジはどいつもこいつも際物揃いだ。
 玖渚も緑になったとは言っても、未だに行動がよくわからない所が多い。
 この前なんか狩場に横殴りしてきたヤツに対してデュエルを申し込み、身包みを全て引き剥がそうとしていた。
 桜花はそれを見てゲラゲラ笑ってはいたが、俺と天乃が必死で抑えたお陰でなんとかはなったものの……。
 あのままだと結構ヤバかった。
 まぁそんなこんなで、オレンジにはあまり関わりたくない、というのが本音だ。
 しかし、下手に断ったら断ったで、PKされそうで怖い。
「……まぁ、自分でよければ話を聞きますよ」
 とりあえずそれだけ言って、その場を離れる。
 注文を伝えるべく天乃へと近づくと。
 天乃どころか、従業員の全員が俺の周りに集まってきた。
「おい、どうだった? PKの誘いとかか?」
「アルス、もしかして死んじゃうの?」
「君のことは忘れない! さようなら!」
 口々に俺が死ぬ前提で喋り出す従業員共。
 コイツら……!
「待て待て! 俺が死ぬって決まったわけじゃねぇって! とりあえず、注文はカルーアミルク!
話は俺が業務終わったら話あるってよ!」
 そんな俺の言葉に。
 その場にいた全員が一度黙ったかと思うと。
 天乃は神妙な顔をしながら俺を見つめた後、左腕で俺の肩をポン、と叩くと。
「……アルス。 君の今日の業務はもう終わりでいい。 カルーアミルク代はいらないから持っていけ。
本当にありがとう……君のことは、忘れない……ギルドのみんなにも言うよ。 君は、PKと戦って、勇敢に死んだって……」
 そう口にして、わざとらしく嗚咽を漏らし始めた。
 それに感化されたかのように、その場にいた俺以外の全員が、嗚咽を漏らす動作をし出した。
「ふ、ふざけんな! 大体、アイツがPKって決まったわけじゃ……!」
 俺も口ではこんな強がりを言ってはいるが。
 なんとなくわかる。
 あれはマトモなやつじゃない。 十中八九PKだ。
 そんなPK様から呼び出しが来てる以上、俺の運命は……。
 くそ……! そんなに簡単に死んでたまるかよ!
 俺はすぐにロビー装備からガチ装備に変更し、スキルスロットを入れ替える。
 アイテムの残数を確認し、天乃からカルーアミルクを分捕った。
「見てろよお前ら。 俺は死なないからな!」
 俺はそんな死亡フラグがビンビンに立っている台詞を吐き捨て、女性に向かって歩き出す。
 女性の前につくと、俺はカルーアミルクを音を立てないように置き。
 女性と対面になるように、椅子に座った。
「さて、業務は終わりました。 まずは貴方がソイツを飲んでから話でも聞くことにしますよ」
 あくまでも敬
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