本編
第四十二話 首都戦10 介入者
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ー起動!」
その命令に、艦橋の兵士たちがあわただしく動き始める。
「転送座標入力!」
「薬室内、圧力上昇!」
「エネルギー転送跳躍管ひらけっ」
艦首の角のように伸びた2つの突起部分から、転送ビームの青い光が輝き始める。
「照準合わせーっ!」
砲術士の兵士が、スコープを覗きながら発射位置を修正していく。
「攻撃隊が突出しすぎる!」
「攻撃隊め、功を焦りよって」
ガルダームが舌打ちしながら言う。
「大都督、このままでは味方に・・いえ、転送座標に誤差が・・」
副官のボトム・メルスが上官の性格を考慮して言い直しながら、発射しないほうがという意味を込めて発言をする。
「・・かまわん」
「えっ」
ルダームはにやりとあまり清潔とは言えない歯を出しながら言った。
「ふっ、我がミレーニアスの輝き、とくと見よっ!!」
「火炎直撃砲、発射ァァアアーー!!」
ゥンゥンゥンゥン・・・ビュヒュヒュヒュヒュヒュヒュヒュッーー
「前方の空間に再び歪みが発生!」
「またワープしてくるのか!?」
ビッテンフェルトはゆがんだ空間を移したモニターを直視した。
が、そこから出てきたのは予想とは程遠い炎をまとった龍であった。
「なっ!全艦回避!!」
突然の出来事にビッテンフェルトは叫ぶように言った。
しかし、転送地点から第三独立艦隊までは10kmもなかったため、回避する暇もなく数隻の艦と、ミレーニアス王国軍の攻撃機数機がその龍に巻き込まれ、爆散していった。
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