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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第16話 気づいた恋心
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……それにしても死ぬ時ってあんなカンジなんだな…
やっぱりエラーのせいとはいえ、このSAOで一度死んで生き返れた俺の自分の運の良さにさすがに驚きだよ……それと気になるんだけど…シリカは俺が消えた時…心配した?」

 シュウさんが、あたしに真面目な顔で言ってきた。
「なっ!! 心配したに決まってるじゃないですか!! それに悲しかったですよ!!」
 あたしはシュウさんの言葉に大声で返してしまった。

「そ、そっか。心配してくれたのか……まぁ、泣きついてきてくれたしな……」
 そう言ってシュウさんは、顔を赤くしてあたしから目を少しそらした…
 そのシュウさんの仕草であたしは気が付いた。
(そういえば、さっきから顔が近いと思ったいたら、あたしシュウさんに抱きついたままだ!!)

「す、すいません、シュウさん!!」
「い、いやいいよ。ありがとな、シリカ…俺が死んで悲しんでくれたんだろだろ?」
「それは、するに決まってます!! だってあたしはシュウさんの事が……ッハ!」
 シュウさんの言葉に同意するのと同時に、あたしはついさっき気づいた気持ちを言ってしまいそうな事に気が付いた。

「ん? 俺のことが……何?」
「ッ!! な、なんでもありません!!」
「?……まぁ無理には聞かないけどさ…でも悲しんでくれた事は、素直に嬉しいよ…ありがとな//」
「……はい」
 シュウさんはあたしが悲しんだ事に笑ってお礼をしてきた……あたしはなんでお礼を言ってきたのか分からなかったか、その笑顔を見て再確認する…
(やっぱり……あたしはシュウさんが好きだ)

「あの〜それよりそろそろ…この体勢(たいせい)をどうにかしたいんだけど…いいか?」
「え!? あ! す、すいません…今すぐ立ちま……あれ?」
 あたしが、シュウさんの事を考えていたら、シュウさんにそう言いわれて…立ち上がろうとしたのだが…でも…

「あの…シュウさん、ごめんなさい…」
「ん?」
「……腰が抜けて、立てません……」
「……は?」

 その後、恥かしいけどシュウさんが、あたしを背中に背負って次の層に向かい始めた。



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 俺はシリカを背負いながら、ある事を考えていた。そしてその事を歩きながらシリカに言う。
「なぁ、シリカ」
「はい、なんですか?」
 シリカは俺の言葉に、俺の背中で返事をしてくれた。

「前にさ…俺が言った事覚えてるか……ほら、一緒に行動するかどうのって話だよ…」
「……はい…覚えてます…」
 シリカの声が小さくなった、けれど俺はそのまま言葉を続ける。

「十一層の攻略からは、どうするか後で考えようって話だったんだけどさ……その…これからはさ…」
「……ッ」

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