暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第16話 気づいた恋心
[5/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ュウさんの顔や寝顔などがもう見られなく、そして声も聞くことも話すことも出来ない……
 そのことがあたしの胸を痛め、ポッカリと何かが足らなくなった気持ちになる…

 どうしてこんな気持ちになるのか…その理由が今泣きながら、シュウさんの事を考えてやっと分かった。

 それは、何度も何度も否定してきた気持ち……今になってみればなんであんなに否定していたんだろう?

(あたしは…シュウさんの事が……好きなんだ!!)

 ……あたしはシュウさんの事が好きで、シュウさんに恋をしていた…
 一回でもそう考えると胸の中にすっとその気持ちが入り、顔も熱くなり実感がわく。

(今はシュウさんの声や何もかもが、(いと)しくてたまらない…)
 そう思い、何度も何度もシュウさんの名前を呟いた……そして…

「シュウさん…なんで死んじゃったんですか…シュウさんの…シュウさんの……バカーーーーッ!!!!」
 名前を呟いていたら、だんだん勝手にいなくなったシュウさんに腹が立って、叫んだ……そしたら…


「えーと…その……何かゴメン、シリカ…」
「へっ!?]
 突然シュウさんの声が聞こえて、そしてシュウさんが消えた場所の上が光りだした。

 そして光が納まると……シュウさんがいた…
「シュウ……さん?」
「ああ、ただいま……そしてゴメン」
「本当の本当にシュウさんなんですね!?」
「そうだよ」
「幽霊じゃなくて?」
「ゲームの中に幽霊がいるか!!」
 あたしは信じられなくて何度の確認をした。その確認一つ一つにシュウさんは返事をしてくれた。
 けど、この声や姿、話し方などすべてがシュウさんだった…

「シュウさん!!」
「うわっ! シ、シリカ!?」
 そしてあたしは、シュウさんに我慢できずに抱きついてしまった…



==========================



「……落ち着いたか、シリカ」
 シュウさんは、そう言いながらあたしの背中を(さす)り、あたしが落ち着くのを待っていてくれた…
「……はい」
「それは良かったよ」
「それにしても、どうやって生き返ったんですか?」
「あ〜それはな、実はな……」
 やっと落ち着いたあたしがシュウさんに疑問を聞いた。そしてその後にシュウさんがポーションを飲みながら説明する。その説明を聞いてあまりの事にあたしは呆れてしまった。

「…なんかさすがシュウさんと言うべきなんでしょうか? 凄すぎて言葉が出ません……それ、エラーが見つからなかったらそのまま死んでたんですよね?」
「いや〜その通りなんだけど、でもエラーが無かったら俺は一度も死なずにすんだんじゃないか?」
「確かに…その通りですね」
「だろ? まぁ、生きてたんだから良いんだけどさ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ