第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第16話 気づいた恋心
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ュウさんの顔や寝顔などがもう見られなく、そして声も聞くことも話すことも出来ない……
そのことがあたしの胸を痛め、ポッカリと何かが足らなくなった気持ちになる…
どうしてこんな気持ちになるのか…その理由が今泣きながら、シュウさんの事を考えてやっと分かった。
それは、何度も何度も否定してきた気持ち……今になってみればなんであんなに否定していたんだろう?
(あたしは…シュウさんの事が……好きなんだ!!)
……あたしはシュウさんの事が好きで、シュウさんに恋をしていた…
一回でもそう考えると胸の中にすっとその気持ちが入り、顔も熱くなり実感がわく。
(今はシュウさんの声や何もかもが、愛しくてたまらない…)
そう思い、何度も何度もシュウさんの名前を呟いた……そして…
「シュウさん…なんで死んじゃったんですか…シュウさんの…シュウさんの……バカーーーーッ!!!!」
名前を呟いていたら、だんだん勝手にいなくなったシュウさんに腹が立って、叫んだ……そしたら…
「えーと…その……何かゴメン、シリカ…」
「へっ!?]
突然シュウさんの声が聞こえて、そしてシュウさんが消えた場所の上が光りだした。
そして光が納まると……シュウさんがいた…
「シュウ……さん?」
「ああ、ただいま……そしてゴメン」
「本当の本当にシュウさんなんですね!?」
「そうだよ」
「幽霊じゃなくて?」
「ゲームの中に幽霊がいるか!!」
あたしは信じられなくて何度の確認をした。その確認一つ一つにシュウさんは返事をしてくれた。
けど、この声や姿、話し方などすべてがシュウさんだった…
「シュウさん!!」
「うわっ! シ、シリカ!?」
そしてあたしは、シュウさんに我慢できずに抱きついてしまった…
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「……落ち着いたか、シリカ」
シュウさんは、そう言いながらあたしの背中を擦り、あたしが落ち着くのを待っていてくれた…
「……はい」
「それは良かったよ」
「それにしても、どうやって生き返ったんですか?」
「あ〜それはな、実はな……」
やっと落ち着いたあたしがシュウさんに疑問を聞いた。そしてその後にシュウさんがポーションを飲みながら説明する。その説明を聞いてあまりの事にあたしは呆れてしまった。
「…なんかさすがシュウさんと言うべきなんでしょうか? 凄すぎて言葉が出ません……それ、エラーが見つからなかったらそのまま死んでたんですよね?」
「いや〜その通りなんだけど、でもエラーが無かったら俺は一度も死なずにすんだんじゃないか?」
「確かに…その通りですね」
「だろ? まぁ、生きてたんだから良いんだけどさ
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