第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第16話 気づいた恋心
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俺はあの時、レベルアップした時の音が聞こえたのを思い出した。
(なるほど…やっと状況が分かった!)
俺はようやく頭がすっきりした……つまりはこういう事だ。
SAOはレベルアップの際にHPが加算される、例を出すと
<レベル:1 HP:250/250 ⇒ レベル:2 HP:500/500>となる。
しかしダメージを受けた状態でレベルアップすると
<レベル:1 HP:100/250 ⇒ レベル:2 HP:350/500>となる。
つまりこのような事が俺が死ぬ時に起こったのだ……まだ次のレベルアップが出来るほど経験値は溜まってないと思っていたが、どうやら他のプレイヤーがいなくなったお陰で、あのボスの経験値をかなり多く貰えたらしい…多分、シリカ達にもかなり多く貰えている筈だ…
ということは、この待ち時間は俺が死んでからシステムがおかしいとすぐに思い確認して、その確認の残り時間か……今思うと我ながら運が良いのか悪いのか…
(どちらにしても、生き返ったらシリカに何か奢ったりしてあげよう……キリトにも何かしなきゃな…)
俺がそんな事を考えていると、また声が聞こえ始めた。
[蘇生を開始します!! カウント、5秒前,4,3,2,1,0……]
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あれからどれ位泣いていただろう……あたしはやっと心が少しマシになってきていた…
「シリカ」
すると、近くにいたキリトさんが、あたしに話しかけてきた。
「俺はこれから先に次の層に行くよ……シリカはどうする?」
「あたしは……もう少し…ここにいます…」
「…分かった。じゃあな…死ぬなよ」
「……はい」
そう言ってキリトさんは次の層に向かった。
「シュウさん…」
あたしはキリトさんがいなくなった後、シュウさんの名前を呟き、また泣いてしまった……キリトさんには『死ぬなよ』と言われて『はい』と答えたが、あたしにはそんな自信が無かった…
さっき気持ちが落ち着いてきた時に、シュウさんがあたしの中でどれだけ大切だったのか…そして大きかったのかが、よく分かった…
なぜなら、あたしはシュウさんがいなくなっただけで、胸の痛みと怖さで震えながら泣き、動く事も出来ないからだ…
怖い理由は、あたしは(シュウさんがいれば大丈夫)と心のどこかで思って、そして支えにしてきたらしい……なので、シュウさんがいなくなって急にデスゲームに実感が沸いてきて、このゲームが始まってから結構経った、今になって怖くてたまらない…
そして怖さの振るえとは別に、もっと酷くて消えない痛みがある…
…その痛みの原因は分かる……それは、シュウさんともう会えない事だ…
シ
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