暁 〜小説投稿サイト〜
SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第16話 気づいた恋心
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しようしたが……
 その隙にドラゴンがシュウさんの後ろで《ブレス》を放とうとしていた。

 そしてらシュウさんは凄い速さでドラゴンに近づき、ドラゴンに攻撃して口を閉じた。
 すると、ドラゴンの口が爆発して、シュウさんもそれに巻き込まれて吹き飛ばされる。
 あたしは自分のHPゲージの下にある、シュウさんのHPゲージを確認すると赤くなっていた。

 あたしがHPゲージを確認が終わる頃、ドラゴンは声をあげて四散して消滅していった。



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 あたしはしばらくドラゴンのいた所を見ていたシュウさんに、キリトさんと一緒にシュウさんの元へ歩き出した……けれどあたしは、歩いてる途中でシュウさんの上の岩の様子がおかしい事に気づいた…

(シュウさんの上の岩が、砕けてシュウさんに!!)
 あたしは慌ててこっちに振り返ったシュウさんに、同じことを気が付いたキリトさんと一緒に叫んだ。
「シュウ!」「シュウさん! 上!」

 あたし達の声で自分の状況(じょうきょう)が分かったのか、急いで岩を避けた。
 しかし、岩はシュウさんに(かす)ったらしく

 ……あたしの下にあるHPゲージが0になった…

 そしてシュウさんは、一言「ごめんな…」と言った。

 その後シュウさんは、あたしのボス攻略完了のウィンドウが出ると同時に…

 …ガラスの砕けるように四散して、消滅した……



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 あたしは今、目の前に起こった事が(いま)だに分からなかった…
 目の前の誰もいない光景が信じられないまま、レベルアップの音だけがあたしの耳に聞こえる…

(シュウさんが……死んだ?)

 そんな事、あるはず無い……だって、いつだってシュウさんは無茶はするけど…それでもいつも最後は笑ってあたしの所に帰って来て…そして守ってくれた…

「そんな……嘘…ですよね…シュウさん……またいつも冗談ですよね?」
 あたしはシュウさんが消えた場所に向かいながら、見えないシュウさんに向けて言った。
(そうだ…これはいつものシュウさんの冗談かイタズラだ…)
 あたしはそう思いながら、シュウさんの返事を待った…

 …しかしシュウさんが姿を消した前に着いても、返事も姿も見えない…

「シリカ…」
 あたしの後ろにキリトさんが立っていた。
(そうだ…キリトさんなら…)
「…あの、キリトさん……シュウさんは何所にいるか知りませんか? もしかしてあたしを置いて先に……」
「シリカ! 正気に戻れ!!」
 キリトさんがあたしの肩を掴み、あたしに必死に言ってきた……正気?

「何言ってるんですか、キリトさん?
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