暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第12話?仲の良い鍛治屋さん
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向かいに座っている同伴者に話しかける。
「……あたしはこの牛肉いっぱいのグラタンにしようかな」
「なるほど、確かにうまそうだ」
「……そういうあんたはどうなのよ」
「……正直、どれが美味しいのかわかんない」
?なんならどれもそこまで美味しくなさそうだ。
「……なら、どれも同じでしょ。もうあんたの好みで決めなさいよ」
「う〜ん、ならこの和風ハンバーグっぽいのにするよ」
「決まりね。じゃあ、ボタン押すわよ」
「うん」
?……やっぱり、こっちのカツサンドにしようかな。いやでもボリュームはハンバーグの方が多いし。
?なんて考えてると、ウェイトレスが来て注文を聞かれる。……タイムアップだ。ハンバーグのままでいいや。自分の注文を言おうとすると、リズが僕の分まで注文してくれた。
「このグラタンと和風ハンバーグください」
「かしこまりました。少々お待ちください」
?全く機械らしくない口調でNPCのウェイトレスはそう言うと、店の奥へ戻っていった。
「なんかごめん。僕の分まで注文させちゃって」
「そんなの気にしないわよ。ていうか、これぐらいで謝らない!」
?男でしょ!?とリズから叱咤される。……なんかリズ、母さんみたいだな。面倒見がいいというか……頼りになる。
「じゃあ、早速本題に入りたいんだけど……」
「なんだっけ、ああ、ユウがカタナスキルを習得したって話だっけ?」
「そう、それだよ!」
「あんた、テンション高いわね。とりあえずテーブル叩くのは止めなさい」
?そりゃそうだよ!?念願のだよ??ようやくだよ?
「で、スキルは手にいれたからリズにカタナをつくってほしいんだ。もちろん、お金は払うよ」
「ん〜…………そうね〜……」
「……あれ?」
?思ってたより反応悪い??なにか問題があるんだろうか。少し不安になってきた……。
?さらに、リズは腕組みをして眉を寄せて唸り始めた。それを見守っていると、リズの返答が返ってくる前にウェイトレスが僕たちの注文した料理を運んできた。
「まあ、とりあえずご飯食べようよ」
「……そうね」
?二人して「いただきます」と口にして各々が頼んだ料理の一口目を頬張る。……やっぱりなんか違うんだよなー。なんかハンバーグだけどハンバーグじゃないっていうか。なにかが足りない。見た目はバッチリなのに。
?リズも僕と同じ感想らしく、なんとも言えない顔をしながらスプーンで二口目のグラタンをすくった。リズが頼んだグラタンも湯気が出てあつあつの美味しそうなグラタンに見えるが、食べている彼女の顔はあまりいいものではない。
「……ちょっとあんたのハンバーグ分けてくれない?」
「いいよ。じゃあ、そっちのグラタンも少しちょうだい」
?目の前の鍛冶職人は頷いたあと僕の皿に自分のグラタンをよそった。僕も一口サイズにハンバ
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