暁 〜小説投稿サイト〜
一人のカタナ使い
SAO編?―アインクラッド―
第二章―リンクス―
第12話?仲の良い鍛治屋さん
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ぁっと大きくため息をこぼした。
「はあ……、まあ生きてたならいいわ。それで、一週間前あたしに言ってたカタナスキル、ゲットできたの?」
「そう、それだよ!?そのことで今日来たんだ!?それでさ、ここじゃなんだしご飯でも食べながら話そうよ。奢るからさ」
?ちょうど迷宮区に籠ってたから今懐暖かいし。
?僕は少し興奮気味にそう言うと、リズは少し戸惑ったようなそぶりを見せたあと、またため息をついた。
「はいはい、わかったわよ。……あんた、他の女の子にもそういうこと言ってるの?」
「なにが?」
「……こいつ、天然か……」
「いや、だからなにが?」
?そういうこと??天然?
?なんのことだろ。
?……………………あ、
「ち、違うよ!?そんなナンパみたいなことじゃなくて、単純にご飯食べようってことだよ!?か、勘違いしないでよね!」
「なんでツンデレなのよ……。わかってるわよ、あんたはそういうことするやつじゃないって」
「そ、そうだよ。そんなことしないよ」
?まずする度胸ないし。
?いくらリズがSAOで珍しい女性プレイヤーだからといってもだ。そこまで女子に飢えてはいない。僕的には女子の友達ができただけでもう十分なのだ。それにこう言っちゃなんだが、正直リズは僕の好みじゃないし。
「……なんか失礼なこと考えてない?」
「イエ、メッソウモゴザイマセン」
?不意を突かれて不覚にも声が裏返る。
?心を読まれた!??嘘だろ!?
「覚えときなさい。乙女は勘が鋭いのよ」
「…………乙女……だと……?」
「……あんたを鍛え直してやろうか!」
「う、ウソウソ!?冗談、冗談だから!?ちょっ、それ鍛冶のときに使うハンマー!?鍛え直すって物理的に!??おたすけーー?」
?このあと数分間リズによる一方的な攻撃が続き、お昼ご飯を全て奢るということでケリが着いた。
?このことから僕は女の子には軽いノリで言っていいことと悪いことがあることを学んだ。……ていうか、最初から奢るっていったじゃん!


?少し時間が経過して、今の時刻は午前十一時。ようやく昼食にありつくことができた。なぜこの時間になったかというと、リズの午前の営業が終わるのを待っていたからだ。僕みたいにモンスターと戦うだけ(たまに人とも戦うが)のある意味能筋野郎は、リズのように時間に縛られるようなことがないのですごく新鮮な時間だった。
?そして今ようやく店の席に座り、二人で料理を選んでいるところだ。お互いにメニュー表をじっくりと睨みながら、今日食べるお昼ご飯を決める。SAOでは少し現実世界と違っていて、現実世界ならばどれが食べたいかで料理を決めるが、SAOでは『どの料理が正確な味を出しているか』で決める。少なくとも、僕はそうだ。
「……リズは何にするの?」
?メニュー表をじっくりと見ながら
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