暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはVivid 〜己が最強を目指して〜
第5話 「金色の来訪者」
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きるなら姓だけじゃなく名前や容姿も変えるべきなんじゃないか。
 そう考えてしまったけど、アリシアさんは月日を重ねて16歳になったわけじゃない。それに名前や容姿も変えてしまえば、ハラオウンさんとの繋がりを全て絶つことになる。
 2度目の人生を歩んでいる僕でも自分の全てを変えて生きるのは極めて難しいことだと思う。アリシアさんのことをどうこう言えはしない。
 大体地球だけの規模で考えても、世の中に自分と同じ顔の人間は数人居ると言われているんだ。多くの次元世界が存在しているこの世界なら、アリシアさんのような存在が居ても問題はないだろう。騒がれる可能性はあるけど、そっくりさんとして誤魔化すことは充分に可能だろうし。

「そう……ならこれ以上アリシアさんの生き方について僕から言うことはない。でもそれとは別で困ったときは相談してね。力になれるかどうかは分からないけど、全力で相談に乗るから」
「キリヤ……何だか急に優しくなったね」
「その返しは少し予想外だったな。まああれだよ、話してみてアリシアさんが僕にとって害となる人とは思えなくなったから」
「その返しも少しどうかと思うけど……とりあえず、これから仲良くしてもらえるってことでいいのかな?」
「うん。改めてよろしくアリシアさん」
「うん、こちらこそよろしくキリヤ」



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