暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはVivid 〜己が最強を目指して〜
第5話 「金色の来訪者」
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たけど、意外と心に来るものがあるなぁ。その、私は好きに生きろって言われただけで、別にあなたをどうこうしようって思ってるわけじゃないの。まあ似た境遇だから仲良くしてほしいな、とは思ってるんだけど」
彼女のぎこちない笑みから悪意のようなものは感じない。僕がもう一言でも会話を打ち切りたい意思を示せば、おそらくこの場から去りそうな気配さえする。
……露骨に警戒し過ぎたか。
仮に僕が彼女と立場が逆だった場合、先に転生した人間の元を訪ねないかと聞かれれば、十中八九訪ねると答えることだろう。自分の知らない世界に放り込まれるのは期待も覚えはするが、やはり不安の方が強く感じてしまうものだから。似た境遇の者を頼りたくなるのは当然のこと。
それに……僕に対して本気で危害を加えるつもりなら、玄関先で出会うような普通の出会い方はしないだろう。僕はトレーニングで人気のない山林地帯に毎日のように足を運んでいるのだから。消したいならそこで襲えばいい。
「今の君の言葉が嘘だとは思えないし、警戒し過ぎたのは謝る。ごめん……だけど、だからといって現状じゃ信用できるわけでもない」
「うん、いきなり私みたいな存在が現れたらそれが当然だと思う。あなたは私より先にこの世界に来て、ここでの生活に馴染んでるみたいだから壊したくないと思うのは当然だし。……今日はいきなり来てごめんね。もうここには来ないから」
寂しげな笑みを浮かべて踵を返そうとする。直後、僕は彼女の手を握り締めていた。驚いたように首だけ振り返った彼女と視線が交わったことで我に返る。
「え、あっごめん! その……信用できないとは言ったけど、別に帰れって言いたかったわけでもなくて。似た境遇の人間が居るっていうのは僕としても安心するし。だから……デバイスを預けてもらえるのなら家に上げるのもやぶさかではないというか」
素直な言い回しをできない自分に思うことはありもするが、今そんなことに意識を裂くのは愚の骨頂。僕が今為すべきこと、それは彼女に避けているとか煙たがっていると思わせないことだ。今の言い回しだとこちらの考えが伝わってない可能性もあるし、彼女の反応をきちんと見ておかないと。
「え、本当?」
「う……うん、嘘じゃないよ」
「じゃあ……」
少女は、すぐさまポケットから三角形の形をした橙色の結晶を取り出す。
「この子……バルムンクって言うんだけど、あなたに預けるね」
「あ、ああ。丁重に預からせてもらうよ」
デバイスを預かってしまった以上、もう少女を家に上げずに帰らせるわけにはいかない。
何だろう……凄く変な気分だ。ただでさえ、あまり家に女の子を上げたことがないっていうのにこんな可愛い子を家に上げてる。加えて彼女は、僕と同じような境遇
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