暁 〜小説投稿サイト〜
魔法少女リリカルなのはVivid 〜己が最強を目指して〜
第5話 「金色の来訪者」
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なたは似た存在だから」
この子はいったい何を言っているのだろう。普通ならこんな綺麗な子に興味を持たれただけでなく、直接に会いに来てもらえたのなら嬉しく思うことだ。
だけど……僕はこの子のことを知らない。
おそらく彼女の話し方からして年齢はそれほど離れていないはず。それで僕のことを知っているとすれば、僕と同じ学校に在籍している子と考えるのが無難だ。
ただこの考えも僕からすると否定したいと思ってしまう。
何故ならば、常識的に考えて僕くらいの年代の男子がこんな綺麗な子が学校に居るとすれば騒がないわけがないからだ。
多分この子レベルの容姿ならばファンのような存在が居てもおかしくない。けれど、うちの学校で誰もが知っていてファンが居そうなのは、去年のインターミドル・チャンピオンズシップで上位入賞したハリー・トライベッカくらいのものだろう。
本当にこの子はどういう理由で僕に興味を持ったんだ? 似たような存在だとか言った気がするけど、それはいったい何を意味しているんだろう。
「あーその顔はピンときてない感じだね。まあ仕方がないといえば仕方がないかな」
「あの……ひとりで納得されるのも困るんだけど。直接言えないなら言えないでいい。でもヒントくらいはもらえると助かるかな」
「別に直接言えないわけじゃないけど、そう言われると違った言い方を考えたくなるね。うーん……二度目の人生楽しんでる? って言えば分かるかな?」
二度目の人生。その言葉を聞いたとき、僕の中の混雑していたピースが凄まじい勢いで並べ替えていく気がした。
――僕のことを知っていて、尚且つ今みたいな言葉を言えるということは……この子も僕と同じように転生した存在なのか。そう考えれば似たような存在と言った意味も理解できるし、僕よりも後に転生したのなら一方的に僕のことを知っていてもおかしくない。
少女の言葉に対する疑問は次々と解決していく。が、それと並行して僕の中には不安にも等しい感情が沸き起こり始めていた。
この子を転生させたのはあの子なのか……いや、あの子は自分以外にも転生を行う存在は居る感じに言っていた気が。
そもそも、あの子を含めて転生なんてことを行える存在は人間からすれば神でもあり悪魔にも為りえる。これはあの子が言っていたことだ。
故に僕が気まぐれで転生の対象に選ばれたように、誰かの気まぐれで僕にとって害となる存在がこの世界に送られてきてもおかしくはない。またあの子がこの子を転生させていたとしても僕にとって味方である保障もないだろう。
「……君が僕と同じような経験をしてこの場に居るのは何となく理解したよ。……だからこそ、もう一度尋ねる。君は何の用があってここに来た?」
「あはは……警戒されるかなとは思って
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