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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン36 鉄砲水と破滅の光
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      フィッシュボーグ−アーチャー(守)
魔法・罠:1(伏せ)
場:光の結界

「僕のターン、ドロー!」
「この瞬間に永続トラップ2枚、死神の巡遊を発動!このカードはアルカナフォースと同じく、選択によって効果が変わる。だが唯一違う点はその選択を毎ターン行うこと。まずはこのターンだ!」
「ス、ストップ!」

 鎌を持った骸骨の姿をする死神のカードが、再びクルクルと回りだす。僕の宣言によってその回転はゆっくりになってゆき、最終的にチャリオットと同じく正しい向きで止まった。

「今度はいったい、何が起きるってのさ?」
「死神の巡遊の正位置。死神が降り立ったお前のフィールドに、新たな命は芽吹かない……これでお前はこのターン、通常召喚及び反転召喚が行えない!」
「なっ!?」
『落ち着け、マスター。まやかしの死神に惑わされるな、所詮あの死神が封じることができるのは伏せモンスターをマスターが出していない今は通常召喚のみだ。ならば、他の方法でモンスターを出せばいい』

 召喚封じという恐ろしい効力に一瞬度肝を抜かれるも、チャクチャルさんの一喝を受けてすぐにそれが見た目だけのこけおどしでしかないことに気づく。

「そ、そうだ、確かに。斎王、お前はひとつミスを犯したね!僕が封じられたのは通常召喚、つまり特殊召喚はできるんだ。ハンマー・シャークの効果をもう一度発動、さらにレベルを下げることで別のモンスターを特殊召喚する!さあ来い、マジック・スライム!」

 ハンマー・シャーク ☆3→2
 マジック・スライム 守1200

「攻撃力が同じチャリオットに攻撃したら、せっかくの貴重な展開要因もやられちゃうし、そもそも自爆特攻は好きじゃないからね。だからこのターンは、アーチャーを返してもらうよ。ハンマー・シャークでフィッシュボーグ−アーチャーに攻撃!」

 ハンマー・シャーク 攻1700→フィッシュボーグ−アーチャー 守300(破壊)

「それがどうした?守備表示だから私にダメージは入らんぞ」
「そう言ってられるのも今のうちさ。その死神はモンスターをセットすることも止められない、モンスターとカードを1つずつセットしてターンエンド」
「私のターン!この瞬間、光の結界を維持するかどうかを決める。このカードの回転を止めてみろ!」

 その言葉とともに、ソリッドビジョンで斎王の頭上に光の結界のカードが浮かび上がる。なるほど、さっきみたいにこれをストップさせればいいのか。これまでのパターンから考えて正しい向き、つまり正位置の時に斎王にとってメリット効果が出てくると思って間違いないだろう。ということは、なんとか逆位置を引き当てればいいわけだ。3、2、1………

「今だ、ストップ!」
「無駄だぁ!」

 その言葉通り、
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