ターン36 鉄砲水と破滅の光
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。次は、斎王がどう動くかだ。
「そして永続魔法、補給部隊を発動。カードをセットして、ターンエンド」
「私のターン。フィールド魔法、光の結界を発動!」
「光の……結界?」
僕ら2人の周りを、うっすらと光る透明な壁が取り囲む。なんだかわからないけど、この中にいると本能的に嫌な気分になってくる。
「出でよ、戦車のアルカナ……アルカナフォースVII−THE CHARIOT!」
気味の悪い触手を生やした2段重ねの空飛ぶ円盤のようなモンスターが、こちらに向けて砲塔を向ける。
「アルカナフォースは全て、召喚時にその正位置と逆位置を決めることによって能力が変わる。さあ、回転を止めるのはお前だ!……と言いたいところだが、あいにく運命を選択する自由すらお前に与えられてはいない。光の結界の効果が適用中、私のアルカナは全て任意で効果を選ぶことができる。私が選ぶのは、正位置だ!」
そう言うと同時に、斎王の頭上でソリッドビジョンのチャリオットのカードが回転を始める。だがその回転は次第にゆっくりになっていき、やがてきちんと上を上に、下を下に下向きで止まった。
「戦車の正位置。よってこのモンスターが相手を戦闘破壊した時、そのモンスターを私のフィールドに特殊召喚することが可能となる!ゆけ、チャリオット!フィーラー・キャノン!」
こちらを向いた砲台から一斉に白いビームが発射され、アーチャーが焼き尽くされる。
アルカナフォースVII−THE CHARIOT 攻1700
→フィッシュボーグ−アーチャー 守300(破壊)
「そして、お前のモンスターは私の場に現れる。雑魚モンスターだが、まあ壁ぐらいにはなるだろう。そして光の結界適用中にモンスターを戦闘破壊したことで、その攻撃力の数値分私のライフが回復する」
フィッシュボーグ−アーチャー 守300
斎王 LP4000→4300
「アーチャー!……だけど、この瞬間に補給部隊の効果発動!僕のフィールドでモンスターが破壊されたから、カードを1枚ドロー!」
思わず呼びかけるも、水槽の中にいるいまだになんだかよくわからない2体の生物からは何の反応もない。いつもはアーチャーの精霊が僕に懐いてくれてるから、呼んだら必ず近寄ってくれたのに。カードを引くことはできたけど、チャリオット、厄介な能力だ。早いうちに対処しなくちゃ。
「カードを伏せ、私はこれでターンエンドしよう。聞こえてくるぞ、お前の敗北への足音が」
清明 LP4000 手札:2
モンスター:ハンマー・シャーク(攻)
魔法・罠:補給部隊
1(伏せ)
斎王 LP4300 手札:4
モンスター:アルカナフォースVII−THE CHARIOT(攻)
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