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遊戯王GX〜鉄砲水の四方山話〜
ターン36 鉄砲水と破滅の光
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トの光線がかき消えてしまった。

「そんな!?」
「ひひひ、惜しかったなぁ!私はトラップカード、逆転する運命を発動していた!これによりライト・ルーラーの効果は正位置から逆位置となり、自身を対象を取る効果を攻撃力1000ポイントと引き換えに無効にして破壊する!」

 ライト・ルーラーの頭上に浮かぶ正位置のカードが手も加えないのにいきなり180度回転して逆位置となる。すると宇宙空間の一部がねじれ、UFOから放たれた光線がそこに吸い込まれていった。

 アルカナフォースEX−THE LIGHT RULER 攻4000→3000

『わわっ!清明先輩、早く何とかしてくれドン!う、うわーっ!』
「剣山!」

 剣山の注意が一瞬こちらを向いた隙に、ソーラの照準が剣山を捉える。いまさら避けてもとうてい間に合うような位置ではなく、もうだめか、と思った瞬間、また別の声が割り込んだ。

『ならば私が、時間を稼ぎましょう!』

 するとソーラが、まるで何かに縛られているかのように動かなくなった。どうやら剣山は助かったようだけど、この声は一体誰だろう。聞き覚えのない声に誰だったかと頭をひねっていると、ピンときた顔でソーラに向かって十代が喋りかけた。

「その声、美寿知(みづち)だろ!」
『いかにも。そこのあなた、初対面の相手にこのようなことを頼むのも気が引けますが、どうかお願いいたします。地縛神の力を持つ者よ、私の兄に巣食う破滅の光を、消し去ってください!』

 美寿知、その名前だけは知っている。十代から修学旅行で何があったのか聞いた時の話に出てきた、エドと十代の2人がかりでやっと倒したという斎王の妹だったっけか。彼女がソーラを抑えてくているなら、こちらとしても有難い。

「協力感謝するよ。それに、僕にはまだ手が残ってる。このターンで決着をつけよう、斎王!」
「面白い。ライト・ルーラーを倒せるわけがなかろう!」
「それができるんだな!相手フィールドにのみモンスターが存在するとき、このカードはレベルを4、攻守を0にして特殊召喚できる。来い、カイザー・シースネーク!」

 カイザー・シースネーク 攻2500→0→200 守1000→0→200 ☆8→4

「確かにそれは上級モンスターだが、所詮壁を増やしただけにすぎんではないか?」
「慌てなさんなっての。カイザー・シースネークはこの効果で特殊召喚に成功した時、手札か墓地からレベル8の海竜族モンスターを特殊召喚できるのさ。僕はこの効果で、もう1体のカイザー・シースネークを特殊召喚する!」

 カイザー・シースネーク 攻2500→0→200 守1000→0→200 ☆8→4

「モンスターが2体揃い、召喚権を残している……まさか!」
「もっとしっかり警戒するべきだったん
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