ターン36 鉄砲水と破滅の光
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間、チャクチャルさんの気配がまたすぐ近くに帰ってきたのが全身でわかった。今こっちのチャクチャルさんが倒されたことで、本人も強制帰還となったのだろう。ボロボロで崩れかけだった体に文字通り生気が蘇り、視界も思考もさらにクリアになる。
「チャクチャルさん!」
『私が遅れたことは確かにすまないと思う、マスター。だが、せっかく場所まで特定できたんだ。もう少し粘ってくれればなんとかできたんだが』
「ごめんごめん。まさかチャクチャルさんが上からぶん殴られるとは思わなかったのよね」
『うむ。ああそうだ、マスターの友人もここにいるぞ』
「え?」
そう言われてソーラの方を見ると、何やら帽子をかぶった1匹の恐竜の姿が。あの帽子、何か見覚えがあるような。
「……まさか、剣山!?」
『お、清明先輩。見てくれドン、この俺の姿!俺はスペースザウルスに進化したんだドン!』
『マスター、あれはどういうことかわかるか?私にはさっぱりわからなかったが』
「奇遇だねチャクチャルさん、僕にもちょっとよくわかんないや。って剣山、危ない!」
『え?うわっ!?』
いきなりソーラが動き出し、でたらめな方向を向いてエネルギーをチャージする。たまたま長い尻尾が射程内にあった剣山が慌てて尻尾をひっこめた次の瞬間、その場所を白い光の筋が薙いだ。
「剣山、今チャクチャルさんの代わりを送るから!それまでなんとか耐えてて!」
『わ、わかったザウルス……うおっ、まただドン!?』
ソーラの光線をまたもギリギリのところでかわす剣山を見て、一刻も早く助けを送らなくてはと今引いたカードを見る。……来た!
「魔法カード、貪欲な壺を発動。墓地のモンスター5体、うさぎちゃん、スライムアリゲーターにハンマー、アーチャーをデッキに戻して2枚ドロー。そして、サルベージを発動!墓地から攻撃力1500以下の水属性モンスター2体、グレイドル・イーグルとコブラを手札に戻す。さらに魔法カード、強欲なウツボを発動!手札の水属性モンスター2体、つまり今サルベージした2体をデッキに戻して、カードを3枚ドロー!」
貪欲な壺まで絡めて久しぶりに使ったサルベージと強欲なウツボのコンボによって、僕の手札も5枚にまで増える。ここまで引けば十分、後はこのターンでとどめをさすのみだ。
「永続魔法、グレイドル・インパクトを発動。そしてインパクトの第2の効果!グレイ・レクイエムで場のグレイドルカード、今発動した方のインパクトと斎王、お前のライト・ルーラーを破壊する!」
再びUFOから独特な色合いの光線が放たれ、ライト・ルーラーを抹消せんと迫る。だがその光線がライト・ルーラーに届く前にその体内に収納されていた竜の首のようなものが展開されたかと思うと、そこから目も眩むような光が放たれてインパク
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