ターン36 鉄砲水と破滅の光
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ような音がしたのち、そこに入ったひびがみるみるうちに結界全体に広がっていく。一瞬の間があって、ガラス細工か何かのようにあっけなく光の結界は粉々になって消えていった。キラキラ輝いて辺りに降り注ぐ結界のなれの果ての向こう側に一瞬見覚えのある銀髪が揺れるのが見えた気がしたけれど、もう一度よく見直した時にはそこにはもう誰もいなかった。……なんでバレッバレなのにわざわざ隠れたんだろう、うさぎちゃん。
「馬鹿な、私の、光の結界が……!」
「どう、斎王?さすがにこれは効いたんじゃない?」
光の結界の破壊はどうやらかなり痛手だったらしく、もともと恐ろしい形相だった顔をさらに歪めて怒りを見せる斎王。だがすぐに邪悪そのものがにじみ出ているような笑いを口元に張り付けると、今引いたカードをデュエルディスクに叩き付けるようにして置いた。
「その程度のことで勝ったつもりかね?いまだライフも私の方が圧倒的に上、そしてお前のモンスターでは私のザ・ワールドを倒すことはできない!カードを1枚伏せ、ザ・ワールドの攻撃!オーバー・カタストロフ!」
「………っ!!」
アルカナフォースXXI−THE WORLD 攻3100→ハンマー・シャーク 攻2700
清明 LP2400→2000
再びザ・ワールドの放つエネルギーの塊が、ハンマー・シャークに激突する。本来ならばとうの昔に倒れるようなダメージをもう3ターンも連続で受けてなお、僕の鮫は倒れずに持ちこたえてくれた。
清明 LP2000 手札:2
モンスター:ハンマー・シャーク(攻・安地)
魔法・罠:補給部隊
安全地帯
グレイドル・インパクト
斎王 LP6000 手札:0
モンスター:アルカナフォースXXI−THE WORLD(攻)
魔法・罠:1(伏せ)
「僕のターン!よし、このカードがあれば。フィールド魔法発動、忘却の都 レミューリア!そしてレミューリアの効果を発動、自分フィールドの水属性モンスターのレベルは、自分フィールドの水属性全ての数の数値だけエンドフェイズまでアップする!」
「なんだと!?」
「ハンマーの効果!今上げたレベルをまた下げて、手札のグレイドル・コブラを特殊召喚」
ハンマーはもう僕の酷使のせいで、自身の効果を3回使用してレベルを最低ラインの1まで下げてしまった。つまり、これ以上効果を使うことはできないということだ。
ただし、それはあくまでも通常ならば、の話。レミューリアの隠された効果によってふたたびレベルが2になったハンマーは、このターンも効果を使うことができる。
ハンマー・シャーク 攻2700→2900 守1500→1700 ☆1→2→1
グレイドル・コブラ 攻1000→1200 守1000→1200
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