ターン36 鉄砲水と破滅の光
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めてやろう!そして我が勝利の暁には、お前の小細工も通用しないほどの光の波動を植え付けてやる」
一体、何が今起きたんだろう。するとそのタイミングで、これまで黙りこくっていたチャクチャルさんがまたテレパシーを送ってきた。
『……ふむ』
「(ん、どったの?)」
『いやマスター、少し聞いてほしい。これまではあの光の波動とやらが邪魔ではっきりわからなかったが、ここにきてようやく確信が持てた。今我々の目の前にいるモノ、どうやら本来の斎王とは別の何かのようだ』
「(別の何か?)」
『ああ、本来の人格は完全に力負けして表に出てこれていないようだな。なかなか興味深いが、5000年前の私の仲間にも似たような術を使う奴がいた。恐らくそれと同じ処置で引きはがせるはずだから、マスターは全力であ奴を倒してくれ。そうすればマスターの中のダークシグナー、つまりは私の闇の力でどうにでもなる』
なるほど。難しいことは考えなくていいから、目の前のデュエルに勝てと。なんだ、結局はいつも通りじゃないの。それに、この世のあらゆる難しい話は最初っから僕には専門外だしね。改めて斎王とその中の何かを見て、デュエルディスクを構える。
「ようやくその気になった?それじゃあ、デュエルと洒落込もうじゃない!」
「レーザー衛星『ソーラ』はすでに動き始めている。そしてこの世界を、宇宙を光に染め上げる。たとえ道筋こそ変わろうと、この最終結果は既に確定した未来だ。なんならお前を倒し我々の仲間にした以降、そのまま遊城十代にけしかけるのもまた一興か」
さらりと物騒なことを言った後、自分のアイデアに酔ったかのような顔で斎王もまたデュエルディスクを構える。
「「デュエル!」」
命どころか魂までかかったこの勝負、先攻は僕だ。しかし、この運命運命ぎゃーぎゃー喚かれるのはいい加減飽き飽きしてきた。そんなこと言ったら、本来死んでなきゃおかしいはずの僕が今こうやって仮にも生きてるのはどう説明つけるんだろう。前にチャクチャルさんに聞いてみたことがあるけど、ダークシグナーとしての復活はこの世の理を超越した行為らしい。つまり、僕の運命は入学テストの日、あの事故で本来とぎれているのだそうだ。
「悪いけど、運命なんてもんは1年以上前にぶち破れることが分かったんでね。鰤っ子姫を召喚して、そのままゲームから除外。デッキからレベル4以下の魚族、ハンマー・シャークを特殊召喚して、その効果を発動!自分のレベルを1下げて、手札からレベル3以下の水属性モンスターを特殊召喚する。来て、フィッシュボーグ−アーチャー!」
ハンマー・シャーク 攻1700 ☆4→3
フィッシュボーグ−アーチャー 守300
いつもの布陣を敷けたから、とりあえず立ち上がりは良好とみるべきだろう
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