大切なもの〜
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うは歩く花のモンスターだが・・・まあ、少々、いやかなり女性には受け入れられない姿をしていた。口あるし触手生えてるし。
「やだってば!」
シリカが半ば錯乱しながら短剣を振り回す。
「お、落ち着いて。そいつはかなり弱いから、あの花の下にある白っぽい部分を狙えば・・・」
「だ、だって、気持ち悪いんですうううーーー!」
「いや・・・このあと見た目的によろしくない奴は沢山いるよ?ラフレシアっぽいのが大量についた奴とか食虫植物とかもっと触手がうねうねしてる奴とか・・・」
「キエーーーー!!」
シリカが悲鳴(ほぼ奇声)を発しながらソードスキルを発動するが、見事に絡まり・・・触手に捕らえられて・・・
「わ!?」
逆さまに持ち上げられる。
「わわわ!?」
重力に従い落ちるスカートを抑え、触手を切ろうとするが体制が悪いので上手く切れない。・・・あー、ズボン型の装備渡しておけばよかったなー・・・
「こっ、コウハさん助けて!見てないで助けて!!」
まあ、そうだよね。俺は懐から手裏剣を取り出す。
「合図するよ!イチにの・・・サン!」
シリカを避けるように飛んだ手裏剣が触手を切り裂く。シリカは上手く体制を整え・・・落下しながらソードスキルをモンスターに叩き込み、爆散させた。
「・・・見ました?」
シリカがスカートの裾を抑えながら聞いてくる。
「大丈夫、見えてないよ」
というか見えたとして、だからなんだと言う話だ。
「(呉は色々目に毒だったからなあ・・・)」
慣れてしまったので気にしなかったが、あれって普通に逮捕物ではなかろうか。裾短いわ露出高いわそもそも本人達(主に雪蓮と穏)が見せつけて来るわ・・・
「コウハさん?どうしたんですか?」
「まともな服装っていいよね」
「は?」
「・・・何でもない」
その後もしばらく戦闘を重ねていく。・・・事あるごとにシリカは精神的ダメージを負ったが、とりあえず無事だ。小さな橋を渡り、しばらくすれば目的地が見えてきた。
「あれが思い出の丘だよ」
「見たとこ、分かれ道はないみたいですね」
「だけどモンスターの量が多い。・・・もう一踏ん張りしようか」
「はい!」
目に見えてシリカのテンションが上がっているのが分かる。・・・とりあえずモンスターを片付けながら丘を上り・・・
「うわあ・・・!」
頂上にある花畑を見てシリカは歓声を上げる。
「到着・・・だね」
「ここに・・・その、花が・・・?」
「ああ。真ん中辺りの岩に・・・」
シリカは俺が言葉を言い切る前に走り出す。
「ない・・・ないよ、コウハさん!」
岩の上や周りを見ていたシ
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