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M?R - メルヘヴン - 竜殺しの騎士
032話
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ラン、その必死の形相で走る姿は前回のウォーゲームの猛者ぶりを知っている者からしたらかなりきつい物がありアルヴィスは見ていられないのか完全に目を伏せてしまっている。

「だぁああかああらああ来るなあああ!!!」
「逃がさないニャ〜!!ネイチャーARM キャットウォーク!!」

ARMを発動すると更に加速したシャトン、猫と言うよりもチーターなどを思わせるスピードを発揮し一気にアランの頭上を取る事に成功する。

「ぬぉ!!!」
「これで、終わりニャアア!!」
「ぎゃあああああああ!!!!」

鋭い爪がアランの身体を引き裂き大地にも大きな傷跡を残す、深々と抉られた身体からぼたぼたと血が流れ出し地面を染め上げていく。

「ニャハハハハ!おじちゃんやるねぇ、一瞬身を引いて致命傷は避けたニャ!気に入ったのニャ!」
「てめえみたいな猫娘に気に入られても嬉しくねぇよ………!(だ、だがやべぇ……結構深いぜこの傷………)」

何とか致命傷は避けたもののアランが負った傷は相当な深手。このまま戦い続ければ出血多様でショックを起こす可能性がある。

「こ、こうなったら取って置きのARMで………!!」
「ニャン(チュッ♪)」
「―――………(バタンッ!)」

切り札を出すと決意し顔を上げた瞬間ドアップのシャトンの顔面を凝視してしまったアランが悲劇は連鎖する。なんとそのままアランはキスされてしまいその際のショックで気を失って倒れ込んでしまった。

「勝者シャトン!」
「おじちゃん可愛いニャ〜ン♪」
「……お、おっさんぇ………」
「俺は何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない何も見てない」
「現実と向き合えアル」

なんともカオスな空気のまま第一戦が終了してしまった。敗北してしまったアランは白目を剥き口から泡を吹いている。

「ありゃあ………ス、スノウ治療出来るか……?」
「外傷なら」
「しかしまさかこんな弱点があったとは………」
「まあアレルギーはものによっちゃ死んじまうらしいししょうがないじゃないか……?」
「でも、かなり情けないよねこれ……」
「言ってやるなドロシー」

初戦を落としてしまったメル。果たしてこんな調子で今回のウォーゲームを勝ち抜けるのか?
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