修学旅行はパンデモニウム
裏京都での頼み事×旅館内での作戦会議
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『禍の団』のリーダーのはずだ!?」
「我は抜けた、我は一誠と戦い、敗れた。我と一誠は約束した、いつか仲間になって連れて行くと」
まあそうなるよな。アザゼルがオーフィスと言った瞬間、妖怪達やアーシア達は騒いだが俺の一言で黙らせた。アザゼルがこちらに来て光の槍を出したので、俺はハリセンでブン殴った。俺達の仲間に何すんだよアザゼル。
「いててて、とりあえずオーフィスの件はあとで話すとして」
「九重様、皆様をお連れ致しました」
狐のお姉さんはそれだけ報告すると消えてしまった。あれが狐火か。姫様は俺達の方に一歩出てきて口を開く。
「私は表と裏の京都に住む妖怪達を束ねる者、八坂の娘、九重と申す」
自己紹介後教会トリオに謝ってきたが、もう許してるらしいので顔を上げてくれた。この京都を取り仕切る妖怪のボスは九尾の狐こと『八坂』は、須弥山の帝釈天から遣わされた使者と会談する為、数日前に屋敷を出たという。
ところが八坂は、帝釈天の使者との会談の席に姿を現さなかった。不審に思った妖怪サイドが調査した所、八坂に同行していた警護の烏天狗を保護した。瀕死状態で、死の間際に八坂が何者かに襲撃されて拉致されたそうだ。
「ま、京都にいる怪しい輩を徹底的に探すまではいいが、事前に来ると言ったのに襲撃されたとはな。それは勘違いだった事で、アザゼルとセラフォルーが九重達と交渉して冥界側の関与は無いとな。だがその前に俺が居た事で何とかなったし、各勢力が手を取り合うとこうなる事は予測してたな」
「あの時一ちゃん達がいなかったら、勘違いのまま戦っていただろうな。オーディンの時はロキだったから、今回の敵役がテロリストって訳か」
俺もアザゼルも平和な日常を願うからなのか、自然と不機嫌になっていた。九重の両脇には、先程の狐のお姉さんと山伏姿の天狗の爺さん。天狗の長として、古くから九尾の一族と親交が深いとな。今回も拉致された八坂と娘の九重を心底心配していた様子。
俺達は屋敷に上がらせているが、本来なら上座は九重だが俺が始祖神と言われている創造神黒鐵なので上座に座っている。無論オーフィスは俺の膝の所に座っている。
「黒鐵様、総督殿、魔王殿、どうにか八坂姫を助ける事は出来んのじゃろうか?我らならばいくらでも力をお貸し申す」
天狗の長が一枚の絵画を見せてくれた。巫女装束を着た金髪の美人だったが、頭に獣耳があったのでこれが八坂かと思った。巫女装束を着ていてもナイスバディだと思ってしまうが、ボンキュボンとはこの事だろうな。
「八坂姫を拉致った奴らはまだ京都にいるだろう」
確かにな、もし殺されていれば京都に異変が起こる事は間違いない。九尾の狐は、この地に流れる様々な気を総括してパワーバランスを保ってる。京都はその存在自体が大規模
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