修学旅行はパンデモニウム
高級旅館での朝鍛錬×観光地へ回る俺達
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あるが、普通なら阿形と口を閉じた吽形で一対のはずがここではどちらも阿形として口が開いている。
明治時代に寄進される折、東大寺南大門にある狛犬をモデルにして造られた事だ。お釈迦様の教えを大声で、世に知らしめているとも言われている。
「清水寺は絶景だな!」
「まずは本堂でお参りするか、それから見ても遅くはない」
そう言って俺が言うと美猴は、鉄の錫杖を見て不思議がっていた。重さ九十キログラム以上の大錫杖と十四キログラムの小錫杖、十二キログラムの高下駄があったからだ。明治中期に、奈良県・吉野で修行した修験者から奉納された物とされているが、試しに持ち上げてみた美猴だったが軽く持ち上がった事で他の観光客は驚いていた。そりゃ俺達はこれより重い武器を持つが、せめて重いようにしろよなと言いたい。
「良かったな持ち上がって、弁慶の錫杖と高下駄とも言うが一般人じゃ持ち上がるか分からない代物だぞ?」
「おっとそうだったな。今の俺っちらは、普通の人間に化けているからな。だが力を抑える事も出来たのではないのか?一誠」
「そういうのは自分でやってくれ、この前教えたろ?目を閉じて力を封印しろと」
「あははは、忘れてた。今度から気を付けるぜ」
との事で本殿にお参りをしてから、改めて清水の舞台を見るが絶景であった。下を眺めても、俺達ならばここから飛び降りても大丈夫そうな感じだ。落ちて助かったケースもあるし、歴史を感じるのか下付近には昔の金も発見されるからだ。安全と合格祈願や恋愛成就出来るとされているが、既に俺らは神のお祓いを受けているので大丈夫だがせっかく来たのでお参りした。そんで音羽の瀧にも行ってみた。
「ここは何だ?」
「音羽の瀧と言ってな、左から『学問成就の水』『恋愛成就の水』『延命長寿の水』とされていている。飲めばご利益が出るとされているが、全部飲む者もいれば三つの内一つを選んで飲む者もいるよ」
「なるほど、では私達も並びましょうか。学問か恋愛のどちらかでしょうしね、私達は」
「そう言う事だ。延命長寿に関しては既に俺ら不老不死を得ているから、選ぶとするなら二択だな。好きなの選べよ」
結構並んだが俺とルフェイ以外のメンツは恋愛成就の水を飲んでいた。ま、俺は既に妻子持ちだしルフェイも好意を俺に向けている事は知っている。コーティは学問と恋愛の二つを飲んでいた。そんで記念品を買ってから、次は銀閣寺へ向かってから金閣寺に向かうようになる。金の方が先に行った方がいいのでは?と聞かれたが、俺的には銀からの方が面白そうだからだとね。
「銀じゃないのか!?」
「それそれ、俺が見たかった顔は」
俺以外の者は銀閣寺を見て、開口一番に叫んだのがヴァーリである。余程幻想を抱
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