暁 〜小説投稿サイト〜
流星のロックマン STARDUST BEGINS
精神の奥底
51 Dark Side Of The City 〜中編〜
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所が分かってもおかしくないのに」
『前回と前々回は多分、力が制御しきれてなかったんだろう。だから不本意ながら離れててもすぐに分かるくらいの力を開放しちまって、オレに気づかれたんだ』
「今は力を抑えてるってこと?」
『多分、それもあるが、同時に気配も感じさせないようにしてる。暗闇の中で獲物を狙う肉食動物さながらにな。多分、同じような周波数のオレでなきゃ、まるで感じ取ることもできないだろうさ』
「……一体何者なんだ…」
『さっきから気になってたんだが…ベッドの方で何か鳴ってるぞ?』
「え?あっ、電話」

スバルは枕元のAQUOSが鳴っているのに気づき、手に取った。

「こんな時間に誰だろう?知らない番号…母さんと委員長しか僕の番号知らないはずなのに…」

トランサーの電話機能が使えなくなり、2日前に買ったばかりで、電話帳にも2人分の番号しか入っていない。
間違い電話の確率が果てしなく高いが、どこかで見たような数字が混じっており、心当たりが浮かんできた。

「もしもし、ミソラちゃんかな?」

『あっ!スバルくん?ごめんね、こんな時間に』

末尾の番号が「0802」、これは誕生日だ。
8月2日、それは響ミソラの誕生日だった。
どうやらミソラは前もって旧電話回線を使える携帯電話を用意していたスバルの母、あかねの番号を知っていたため、そこから聞いたらしい。

『消灯時間まで待ってこっそり掛けようと思ったんだけどさ、待ってるうちに、ついついウトウトしちゃって』
「消灯時間?今、何処にいるの?」
『えっとね、デンサンシティのデンサン中央病院…湾岸病院っていうのが一般的らしいけど』
「病院!?怪我でもしたの!?っていうより、僕も今、デンサンシティにいるんだけど」
『えっ、ホント?ビックリ…』
「ミソラちゃんこそ、どうしてデンサンシティに?それに病院って…」
『あっ!実はね……』

ミソラはここ数日間の出来事を全て話した。
才葉シティの学校であった人質籠城事件、そしてそこで起こっていたニホンであることを忘れるような非現実的な現象、そして地下で遭遇したスバルの変身したシューティングスター・ロックマンと似たシルエットを持った謎の電波体、スターダストのことを。

「才葉シティで…?」
『うん、やっぱりスバルくんじゃないんだよね?』

スバルは手がかりの2人の似顔絵を見ながら、2人の会話の中で才葉シティが出てきていたのを思い出した。
彼らがこの事件に関わっていたのは、推測の域を出ないが、そうだとすると納得がいく。
スターダストを恐れるあの態度、すなわち彼らはスターダストの敵であり、彼らの目論見を阻止しようと数日前にデンサンシティで争い、それがウォーロックに捉えられてしまった。
そして才葉シティに触手を伸ばし
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