死亡フラグ貰いました。
6話:平和な日々は望めない。望めばフラグ
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なことだが」
何かこの女を殺せるものを!許せない、絶対に!
周りを見ると、近くにノコギリが置いてあった。書いている名前はアル・カーター。お父さんの物……。
「ほう、そんな物で私を殺せると思っているのか?」
「許さない、許さない! あぁぁぁぁあぁぁあ!」
わたしは目の前の女に突進して、ノコギリを振り下ろす。しかし、ノコギリは女に当たるなり、粉々に砕け散った。
「邪魔だ」
「きゃっ!」
呆然としていたわたしは腕の一振りで飛ばされた。ダレンのすぐ横に。そうだ、ダレンはわたしが守らないと!
「なるほど、さっきから気にはなっていたが、これはおもしろい」
「なに……を……」
「娘、お前の横にいるやつは私と同じ、感染者だ。つまり私と同じ殺戮者だよ」
「感染者って、ダレンはただの風邪………」
「エクリプスウィルスと言ってもわからんか。まぁいい、そいつは連れて行こう。娘、お前は死ね」
わたしを殺そうと近づいてくる女性。このままじゃ、ダレンが危ない!
「ダレン!!」
ダレンをぎゅっと抱きしめる。するとわたしの腕のなかでダレンが動いた気がした。
『Start Up』
誰かが俺を呼ぶ声がする。なぜか顔の周りをが温かく、鉄臭い。視界が段々と安定し来る。熱による体のダルさもあまりない。そして見えてきたのは
「マ……リ? マリ!」
マリは俺に寄りかかっていた。いくら揺さぶろうとも反応しない。まさか!
「やっと起きたか」
顔をあげると、そこには見たことがある顔。隻眼の剣士サイファー。
「バイクで来てたのでな。どうやって連れて行こうかと思っていたが、起きたのならちょうどいい。しかし、さっきのには驚いたな」
こいつは何を言っている? なんでマリを、皆を殺してこんなに飄々としていられるんだ?
「お前がマリを、皆を! 殺したのか!?」
「ここのやつらを殺したのは認めるが、その娘を殺したのは私ではない。よく見てみろ、自分の手を」
何を言ってるんだ?ひとまず俺は自分の手を見る。すると俺の瞳に映ったのは、
俺の手の中に、ディバイダー3.14があったこと。そしてその刀身がマリの胸に深々と刺さっていたこと。
「な……こんなこと……」
「大方、殺戮衝動でもあったのだろう。私がやろうとしたらいきなり、剣先が見えたのでな。驚いたが、これでわかっただろう? その娘を殺したのは紛れもなくお前だよ。もはやお前は普通の人生は遅れない、いや感染した時からといった方が正しいか」
サイファーの言っていることはもはや聞こえない。
この日俺は、守ると誓った女の子を、俺のことを守ると言って
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