死亡フラグ貰いました。
6話:平和な日々は望めない。望めばフラグ
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の少年に関わりたいと思うのだろうか? もしかしたら、“あのこと”と関係があるんだろうなぁ。
「マリが一緒にいたいと言うのなら、一緒にいてあげなさい。大丈夫、ダレン君もきっとその内わかってくれるわよ。一緒の部屋で寝た仲じゃない」
「そうだね〜、がんばる。あ、ダレンダメだって!」
ダレンは相変わらず起き上がろうとする。わたし達といたくないのか、と思うとちょっぴり悲しくなってきた。
「頑張りなさい。お母さんは夕飯の準備するから。今日はダレン君にはお粥かしら。マリも少し休みなさいね」
「わかった〜」
まずはダレンに早く具合を良くしてもらわなければ、何も始まらない。
「大丈夫、わたしがずっと一緒にいるよ、ずっと一緒に。だから、早く元気になってね〜」
ベットの上、ダレンの顔の近くに顔をうずめる。そうすると、すぐに眠気はやって来た。
「んふ〜」
わたしは頭の上に何かがある気がして目が覚めた。あったかい、何か。それはダレンの手?
「今、何時だろ?」
時計を見ると7時半過ぎ。結構寝ていたらしい。それにしても、頭の上にダレンの手があってビックリした。なでられていたのかなぁ〜。
「それにしても外、明るいなぁ〜」
最近はもう7時になると外は薄暗くなる。しかし今日は夕日の様なものが輝いている。ゆらゆらと陽炎のように。そして聞こえるのは……怒号と悲鳴!
「何かあったのかな? ダレン、ちょっと行ってくるから動いちゃダメだよ。すぐ戻ってくるから!」
●●
「何かあったのかな? ダレン、ちょっと行ってくるから動いちゃダメだよ。すぐ戻ってくるから!」
マリの声がする。残念ながら声の方向に顔を向けることはできなかった。すぐに部屋の外へと出ていってしまったからだ。それにしても外が騒がしい。
「蒼……」
『Jud.ご用件を』
「外で……何……起きて……る?」
『何者かによる襲撃。検索作業続行。ドライバーの記憶領内から検索。キーワード検索、第14無人世界、開墾地、開拓者、襲撃。……検索結果、襲撃者フッケバイン構成員“サイファー”と推測』
「な!?」
サイファー。フッケバインのかなり強い剣士。そうか、ここはサイファーが虐殺する場所で、シグナムが昔来たことがある場所。
(くそっ、何で気が付かなかったんだ!)
本で読んでると、すぐ忘れそうな小さな情報。だがこの世界では実際に人が殺されてしまう確かな真実!
「皆……助け……」
ベッドから起きようとするが、もはや力が入らない。なので、転がるようにしてベッドから床に落ちた。
「っ!」
痛い。そのまま這いずるようにして部屋の出口を
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