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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第204話 BoB頂上決戦
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高峰、だと言う事、それを知っている理由は勿論ある。
 
 それは、彼の現実世界ででの絡みからだ。

「そう言う事だ。……だから、お前らがログアウトして、自首する事もないんだったら、オレ達がこのゲームを終わらせる。……終わらせてから、お前達を調べあげる。……こんなオレでも手伝える事だってあるみたいなんだ。それに、ここでお前を止める。倒す事にも意味があるんで、な!」

 キリトは、光剣を隙だらけの死銃の胴体に穿った。
 幾ら動揺をしているとは言え、それだけで、仕留めれるのであれば世話はない。持っている刺剣(エストック)が、光剣を阻み、弾き返したのだ。

「っ……と。そんな棒っきれで、この光剣が弾かれるとは思わなかったな。驚いた」
「………」

 まだ、精神が揺れている死銃だったが、それでもキリトの攻撃を防いだのは流石の一言だろう。

 キリトは知るよしもないが、この刺剣(エストック)は、この世界で、現時点で手に入る最高級の素材で作製された物だ。故に、市販で販売されている程度の光剣で 斬り飛ばす事は出来ない。……この世界で最弱に分類されている武器《ナイフ類》に匹敵しかねない程の強度を誇っているのだ。

「……お前が、お前達が、まだこの世界にいる以上、シノンには危険が付きまとうんだ。……これ以上、仲間を失う訳にはいかない。ここからは、小細工抜きだ。全力で、お前を倒す。オレの全てを賭けて」

 心理的揺さぶりを全くものともしない。
 共に戦ってくれている、戦ってくれていたあの男のお陰と言えばそうだろう。だが、それでも 隣で戦えるだけの技量を、強さを持っているのは紛れもなく事実だ。

 そして、リュウキ自身も、決して認めない。キリトが自分よりも下である事など、決して認めていない。だからこそ 同じだと何度も言ってきたのだから。
 そして、キリトに救われた事もリュウキは多い。……頼ってきた事だって 多いのだから。

 互いが互いを信頼している。

 依存、と言われれば聞こえが悪いかもしれない。
 でもその意味は 《互いに頼り合う間柄》なのだ。心の底から2人は 信頼しているのだから。







 
 













 2人の戦闘が始まった事。

 それは、シノンにも判っている。だが、スコープが壊れた以上、戦闘状態を把握する事が出来ない。……そして、何よりも今の彼女の精神状態が、中々次の行動に移せられない最大の理由だった。

――闇を、封じよう。

 その言葉が、彼女の中に、奥深くにゆっくりと浸透していき 心の奥で蔓延っていた闇を封じた。いや、打ち払ってくれた。……見た通りに、粉々に打ち砕いてくれたんだ。

 もう、シノンの心の中には、いや 朝
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