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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第204話 BoB頂上決戦
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か。なら、そんなオモチャは、さぞかし、不本意、だろう」
キリトの右手の中で低く唸る光剣《カゲミツ》は、オモチャ呼ばわりされたことが不満だったように、ぱちぱちっと細いスパークを散らした。肩をすくめ、この世界での愛剣の声を代弁する。
「そう腐ったもんじゃないさ。オレだって、昔の映画だってみるし。こう言うのにも一度は使ってみたいと思ってたしな。それに……」
ぶんぶん、っと振動音を響かせながら、低く下げていた剣の鋒を中段に据えた。
「剣は剣だ。お前を斬り、HPゲージを吹っ飛ばせれば、それで十分だ」
「く、く、く、威勢が、いいな。できるのか、お前に」
フードの奥で、赤い眼光が不規則に瞬いている。同じ《赤》と形容するリュウキの目とは本当に違う。言うなら、リュウキの目よりも何倍にも、《気味の悪さ》のゲージを上げれば、ああ言うふうになるのだろう。
「《黒の剣士》、お前は、現実世界の、腐った空気を、吸い過ぎた。さっきの、なまくらな《ヴォーパル・ストライク》を、昔のお前がみたら、失望するぞ」
「……かもな。でもそれはお前だって同じだ。それとも、お前だけは、お前達だけはまだ《ラフコフ》のメンバーのつもりでいるのか?」
「……ほう、成る程。そこまで、は思い出せたか。……くく、くくくくく……」
切れ切れだった声が笑う時に繋がる。何かおかしい、その何かに触れた様に、死銃は笑い続ける。
「なら、遠慮は無用、だな。昔から、知っている事を、……真実を、言わせて、もらう。お前が、あの世界でも、強い。厄介、と言わしめた、のは、《鬼》の存在、があったからだ。あの鬼、は。まさに、オレ達と
同じ
(
・・
)
、だった。あの時、狂いに、狂い、オレ達の、仲間を、5人殺した時。……オレ達は、皆等しく、ヤツの背後に、鬼を、見た。錯覚など、脳内の異常が、見せる程度のモノ、殆ど、オカルトの様な、もの。だが あの場の、全員が、等しく見たんだ。……お前は、鬼に、守られてるに、過ぎない」
「……………」
キリトは、死銃の言葉を訊いて 表情を顰めた。
確かに、その自覚が無かったか? と言われれば嘘になる。あの男、リュウキが隣にいるだけで、一緒に戦ってくれているだけで、安心した。……アイツの情報の1つ1つが、まさに生命線だった。……アイツの眼は 全てを丸裸にし、安心して 皆は攻める事が出来たんだから。
「確かに、厄介な、反応速度を、持っている。が、今の《ヴォーパル・ストライク》で、更に、確信した。お前は、あの時よりも、遥かに、劣化している。くく、そして オレ達、鬼を含めた、オレ達と、お前の、違いも 判る、だろう。同じ
殺人者
(
レッド
)
、でも。お前は、違う。恐怖に駆られ、ただ生き残る為だけに、殺した。その意味を、考えず、何もかもを、忘れようとした、た
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