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ソードアート・オンライン〜Another story〜
GGO編
第204話 BoB頂上決戦
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。人であれば 間違いなく眼の中に瞳がある筈だが、そこには何もない。ただの白目だ。こちらが見えているかどうかも判らない。 
 そしてどこか、頬が痩けている様にも見える。
 死神は、髑髏の様な素顔をしている、そう表現されている事が多い。だから、もしもあの髑髏は仮面で、死神の素顔と言うのがあるのだとすれば、この顔なのかもしれない、と思ってしまった。

「お前は、オレの死銃を壊して安心してるかもしれねぇが、 まだ アイツ(・・・)がいる事を忘れてないか? 死銃は1丁じゃない。……腐った空気を吸い続けてきたキリト。オレ達が《鬼》と畏れたお前は例外かもしれねぇ がアイツは 違うだろう」
「キリトを舐めるな」

 その瞬間に、リュウキが返事と同時にデザートイーグルを撃ち放った。
 正確に死神の眉間を捉えて、弾丸が軌跡を残しながら迫るが、その弾丸は 死神に届く事は無かった。後ほんの数寸の距離、弾丸は火花を散らした。

「いや、舐めている訳じゃないさ。……腐ってもお前らがあの世界を終わらせたんだからな。だが、アイツはお前に依存し過ぎている。他人にも判る程だぜ? 1人じゃなにも出来ない。くくくく、ある程度なら、出来るかもしれないが、真の殺人者(レッド)相手には何も出来ない。この世界の身体(アバター)もその精神も殺されて、終わりだ」
「…………」

 その言葉を訊いて、リュウキは銃を構えたまま 動きを止めた。初撃目は弾かれたが、決して反らせる事はなかった。
 それを見た死神は更に笑う。

「くく 予言だ、死神の予言。……お前らは ただ 何もできずに 無様に地に這いつくばって、あの女が殺されていくのを黙って眺めるしか無い。安心しろ。ちゃんとあの女の最後は、見せてやる。引き摺って、倒れているお前らの前で 死銃が頭を打ち抜き、絶望の中、殺してやる。  ……鬼を畏れた。 だが、もう今はもう畏れた鬼は存在しない。あの世界でだけだ。……何も出来ないのは お前も同じ。死神がそれを教えてやる」
「……馬鹿が」

 リュウキは、ガンプレイをしながら、ホルスターにデザートイーグルを収めた。

「お前らが、出来るのは 卑怯な手段のみだ。そして 今回は正面からのみだ。……予言? 『お前らが完全に終わる』 の間違いだろう? それにな」

 リュウキは、左手でナイフを抜いた。

「死銃とキリト。……そんなの比べるまでも無い。言うまでもなく、キリトの勝ちだ。お前らに、負ける要素が何1つとしてないんだからな。……お前らは知らないだけ(・・・・・・)だ。キリトの本当の強さを。……鬼と呼ばれているオレが保証する。知っているからな」
「くくく、随分と過大評価している事、だな。現実では 健全、と呼ばれる腐った戦い。《ゲーム》であれば、そうかもしれない。だが、こ
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