第3章 リーザス陥落
第70話 ジオ戦前の休息
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なら……」
「ええ。勿論」
現時点でのパーティ。高レベルなのは前衛のメンバーだ。
ユーリ、リック、清十郎。……まぁ 色々とおかしいランス。だから、負担がかかりやすいのは前衛だ。攻撃をこちら側に当てさせない様に 気を使って戦ってくれている部分があるのもよく判るから。ランスはてきとうに暴れているだけだから、その部分だけは完全に除外する かなみと志津香だった。
そして、そんな時、ランスの姿を視界に捉えた。
宿屋へと向かっている様だ。……その腕には 誰かがいる。相手は シィルではなかった。
「はぁ。あの馬鹿は また 色んな子に手、出してるみたい」
それを見て 大きくため息をする志津香。もう少し近かったら、魔法を使って色々と妨害をしてやろうか、と思ったが もう中へと入っていってしまったから、諦めた。かなみも続ける。
「なんで、シィルちゃんは あんなの 好きになっちゃんたんだろうね……。(こ、高都合、と言えばそうだけど……)」
「……同感。あの馬鹿もあんな献身的なコがいるんだから、ちょっとは自重しなさいっての」
互いにため息が尽きないのである。
そんな所に、新たな来訪者が現れた!
「ま〜、お前らは 他人のことより 自分の心配をした方が良いんじゃないか〜??」
「「ッッッ!!」」
志津香とかなみの其々の肩に腕を回す。驚き 背筋がぴんっ! と飛び上がってしまう。勿論、その来訪者は、と言うか こうやって絡んでくるのは今の所少ないからすぐに判る。
「み、ミリっっ!!」
「ミリさんっっ!! ミルちゃんと一緒にアイテム屋に向かったんじゃっ!?」
2人が殆ど同時に ミリの方へと視線を向けた。
白い歯を見せながら笑っているのはミリだ。
「ほんっと、争奪戦だよな〜? 今回の戦争にも負けないんじゃねぇか? さっき、ユーリの演説は完璧だったし、 皆 完全に惚れ直してる。お前らも しっかりとポイント稼いどかないで大丈夫なのか??」
「ぽ、ポイントって何よっ!!」
「あ、あぅ〜……///」
ミリが来た事で 更に賑やかになり、きゃいきゃいと はしゃぐ3人。
3人の周りには特に人がいなかったから、とりあえず志津香とかなみの2人にしては良かった様だ。
そして、ミリは 本題に入った。当然ながら、ハイパービルへと向かう前に言っていた事だ。
「それで……? いつ 想いを伝えるんだ?? お前らは。ハイパービルの1件は無事終わったみたいだが。……戦ってないみたいだけど、勝負にはかったんだろう? チームの勝利ってヤツじゃないか?」
「「っっ!?」」
一気に挙動不審になってしまう2人。かなみは 顔を赤くさせて俯き、志津香は 必死に考えていた。
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