第3章 リーザス陥落
第70話 ジオ戦前の休息
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レないように結構気を使って2人を見ていた。前みたいに色々と言ったり騒いだりすると、鬼ごっこを開催する事になる。そして、更にカスタムのメンバー達が騒ぎ? を訊きつけてやってきて、更にごっちゃごちゃになる。
殺伐とした戦争だから、そう言う休息だってあっていいとは思うのだが、そればっかりな気がするので、今回は遠目で温かく、を選択していたのだ。弄びたい衝動の強い2人にしては、かなり驚きな気がするのは気のせいではないだろう。
「ま〜、ちょ〜っと複雑だけどな。オレは『想いを伝えろ』って言っただけだし、確かに『告白しろ』なんて言ってない。はは、ヤられたよ」
「あ〜、普段から、恥ずかしい恥ずかしいって言ってる様なもんだし、ファインプレイじゃないかしらね。それに 2人ともとっても純情なのよ〜♪ 可愛いったらありゃしないわ」
「『からかいがいがあるったら、ありゃしないわ』 の間違いじゃね? ロゼの場合」
「こーんな セルにも負けない清楚なシスターを前にして、何を言いますか。ミリ、この酒、いらないのかしら?」
「ん? おお! 《大仙111年》じゃねぇか! はは、冗談冗談だってな!」
「折角休憩貰ったんだし。ま まだ 日は昇ってるけど、ちょっとくらいヤっても、罰は当たんないわよ。アンタとはひさしぶりだし。や〜っぱ、アンタや真知子と飲む酒が上手いんだし」
ロゼは、自前のタンブラーを2ヶ取り出すと、酒瓶のコルクを きゅぽっ っと抜き去ると、注ぐ。ロゼも喜々とした表情でそれを受け取ると、ちんっ……とタンブラーを合わせて酒を楽しむ。
「ぷはー、うめーわ。ロゼってほんっと、良い酒持ってるよなぁ! 一般じゃ絶対に手に入らないヤツだろ? それ」
「そりゃ、AL教の中でも評判のシスターですから」
「ははは! 違いないな!」
ゲラゲラ笑いながら盛大に楽しむのだった。
ミリも、自分の身体の事なんか すっかり忘れて、笑顔でロゼと酒を酌み交わすのだった。
こうして、皆は英気を養いつつ 休息を取る事が出来た。
まだまだ、しなければならない事は山積みであり、不安も尽きないのが現状ではあるが、皆と一緒であれば 乗り越えられると信じている。
其々が、信じていた。
レッドの町の一室。ユーリは椅子に腰掛け、考えていた。
「……次はジオ、か」
次の決戦の地、いや 間にホッホ峡があるから、そこの可能性もあるだろう。無闇に自由都市圏内の町を戦場にはしたくないと言う想いも勿論ある。
「……こう言うので、いつも一番被害に合っているのは 何も知らない一般市民、だからな」
ユーリはそうも思う。
幾つもの戦いを経て、経験してきて…
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