暁 〜小説投稿サイト〜
ランス 〜another story〜
第3章 リーザス陥落
第70話 ジオ戦前の休息
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はそれを最後に、手を上げて ここから離れていった。


 そして、残っているのは ユーリ、志津香、かなみの3人。

「「………」」
「それで、話したい事ってなんだ? 2人とも」

 ユーリは、ミリがいなくなったから2人の方へと向いた。2人はまだ黙っている。……心なしか、顔が赤い。

「そ、その…… 志津香」
「……判ってる。1人ずつ、ね。先 良いわ」
「う、うん……」

 志津香は、そう言うと 離れていく。
 『?』 と言う感情を表すユーリだったが、かなみが引き止めた。

「え、えっと……ユーリさん」
「ああ、どうしたんだ? 志津香も」
「志津香は、後で来ます。……えと、その……」

 かなみは、息を呑んだ。

 おあつらえ向き、とでも言うのだろうか。周囲には 誰もいない状況になっていたのだった。







 こうして、かなみと、そしてその後、志津香も《想い》を伝える事が出来た。







 それは、決して簡単ではなかったけれど……それでも 今出来るだけの事は出来た、と何処か納得をした様子だった。

 まだまだ、先は長いけれど。

「私、負けないからね。志津香」

 かなみは、隣にいる志津香に、そう再び宣言をした。志津香はそれを訊いて ゆっくりと自身がかぶっている帽子を深くかぶって表情を隠しながら答える。

「……前にも言ったけど、私も負けるのは嫌いよ」

 志津香は そう答えていた。
 ……想いを寄せた相手がかぶってしまう。三角関係……どころじゃないけれど、どんな書物、物語でもあまり……、と言うか良い結果は殆どない。

 でも、何故だろうか。

 負けたくない、と互いに思いつつも このメンバーであれば どんな形になったとしても、どこか納得しそうな気もするのだ。どんな未来が待っていたとしても、皆一緒なら大丈夫、と。思えるのだ。

 そこには、笑顔が必ずある、って思えるから。だからこそ。

「今は 早くヘルマンを追い出さないと、ね。ここを超えたら次はリーザスを」
「うんっ」

 今しなければならない事に全力を尽くす事も誓う2人なのであった。














「まぁ、一歩前進か?」
「『しかし、ここから先が本当の茨の道なのだった。完』 ってな感じにならなきゃいいけどね♪」  

 そんな宣言をし合っている時に、これまた狙ったかのようにやってきたのはミリ、そしてロゼだ。

 因みに、今はレッドの町の酒場……だった場所で腰掛けている。まだ営業再開をしていないから、この場所は使われていない。一応何に使っても良い、と言うスペースになっている場所で、2人はあっていた。

 今回ばかりは バ
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