深く染まるモノは黒と違い
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言うのか。
星には皆目見当もつかない。
ああ、と気付く。
もし、幽州で自分達が捕えられていたら南蛮の少女達のような境遇に立たされた。その時の感情を思い浮かべてみれば自分に出来ることは何も無い。なにせ、戦い殺したのは自分達なのだ。侵略者に従うことは看過出来ない。
「……我らは曹操と変わらない……まさしく、白蓮殿の言葉の通りだ」
否、と続けた。
「大前提として他者の言い分を認めていない。だからより酷い。
ただ……」
憂いを帯びた目は何を見るか。
遠く高い空を見上げて、星は一人ごちた。
「少しだけでも分かりあう為に話をしてみるのもいいと思う。最終的に戦う可能性が高くとも、戦わないで済む可能性も探してみたい。
……そんな私達は甘いかな、秋斗殿」
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