第1章:修正の始まり
第8話「ユーリとドイツにて」
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「乗ってみれば分かるよ。」
「は、はぁ...?」
とりあえず、機体に乗るユーリちゃん。既に初期化は済ませてあるから後は最適化を待つだけだな。
「一応、オープンチャンネルにしておいてくれ。こちらからも上手く行くかが見てみたいんだ。」
「分かりました。」
そう言ってISを装着し終わる。
〈装着が完了しました。〉
「...えっ?」
すると、落ち着いた感じの少女の声が聞こえてくる。
〈操縦者検索....ユーリ・エーベルヴァイン様ですね?私はエグザミアに搭載されているAIの一人、シュテルと申します。〉
「AI...ですか?」
AIの割には流暢に喋るシュテル。...ま、これがこの機体の特徴なんだけどね。
「そう!このエグザミアには、我々の技術の粋を集めた、最新のAIを搭載しているのだよ!」
突然白衣をマントのように広げ、解説を始めるジェイルさん。
「自己学習能力を付け、操縦者をサポートする。さらには個性的な性格も付けてある!いつかは、そのAIを利用した装備も作って見せよう!」
〈ちなみに、既に私の他に二人搭載されています。お会いになりますか?〉
「あ、お願いします。」
テンション高いなジェイルさん。シュテルとの温度差が凄い。
〈やっほー!ボクはレヴィだよ!ユーリ、よろしくね!〉
〈我はディアーチェと言う。そなたが盟主にふさわしいか、見極めてやろう。〉
「は、はい、よろしくお願いしますね!」
確かに個性的だな。落ち着いた感じのシュテル、元気っ子なレヴィ、偉そうなディアーチェ。...ただ、少し気になるところが...。
「ちょっと聞きたいんだけど、どうして全員女性のAI?」
「あぁ、一応理由はあるよ。」
あ、あるんだ。決して趣味とかじゃないんだ。
「個性的なのはジェイル君が考えたんだが、操縦者からすれば、女性のAIの方が付き合いやすいと思ってね。」
「...なるほど。操縦者は女性だから、同じ性別である女性のAIの方が何かと都合がいいと。」
ユーリちゃんみたいな人見知りでも、同じ女性AIなら親しみやすいだろう。
「あ、そうそう。ユーリちゃん、その機体にはAIの仮想姿を映し出す機能があるんだ。使ってみてくれないか?」
「は、はい。....えっと...これ、ですね。」
すると、ユーリちゃんのISを囲むように空中に三つのディスプレイが表示される。
短めの茶髪に蒼い瞳、冷静な面持ちの少女がシュテル。水色の長めのツインテールに紫の瞳で、天真爛漫な雰囲気を持つのがレヴィ。短めの黒のメッシュが入った銀髪に碧眼で、偉そうにしているのがディアーチェだろう。
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