暁 〜小説投稿サイト〜
Monster Fusion
The first season 〜人と獣〜
第一章 【獣の勇者】
第4狩 《プ●リンとかマカ●フとか、ギルドの偉い人ってとても偉い人には見えないよね。》
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うんだけどな。」

「まぁ、考えても分からないよ。直接聞いてみないと。」

「そうだな、そうこう言っている間にもう部屋の前だし。」


どの位の時間をかけて階段を上ったか分からないが、やっとの事でふたりはギルドマスターの部屋のドアの前に着いた。


「んじゃ、開けるぞ?」

「うん。」


‘コンッコンッ’


花煽が手の甲でドアをノックする。


「花煽と花澤です。マスターいらしゃいますか?」

「おるよ〜入りなさ〜い♪」


花煽が呼びかけると中から軽い声で返事が聞こえた。それを聞いて二人はドアを開ける。


「失礼しま〜す。」


二人は部屋に足を踏み入れた。ここのマスターの部屋を見たのは初めてである。

特に感動とかいう物はなかったが、「まぁ、流石ギルドマスターの部屋だね。」というくらいの、簡単にいえば小学生が初めて校長室を覗いて、「あ、ソファーあるじゃん。スゲー。」レベルの感想は浮かんできた。


部屋の中央辺りにモンスターの素材で出来たと思われる上質なソファーが向かい合って二脚あり、その向こうの窓際にギルドマスターのデスクがあり、資料だかなんだか分からないが、小難しそうな本が並べられた本棚が壁際に並べられて.....本当に校長室みたいな家具の配置である。

そのデスクにはやはりギルドマスターがいた。

二人が部屋を見まわしていると、マスターは微笑み言った。


「二人ともお疲れさん。とりあえずかけりぃや。」


マスターが二人をソファーにかけるように(うなが)す。
花煽はそれに答える。


「ありがとうございます。」

「そんな堅苦しくせんでよかばい?そんな歳離れとるようにも見えんし、友達感覚で話してくれたらいいばい。あ、俺『瑞花(ずいか) (れい)』っちゅう名前やけ。覚えとってくれたら嬉しいね。」


そう、花煽は今回がこの瑞花というマスターと会うのは初めてであった。そして、花煽はマスターといえば髭の生えたような爺さんというイメージが根強かった。しかし、このマスター.....


(マジで若いな。この人。)


花煽にはどう見ても同い年かそれ以下にしか見えなかった。若干、幼さが残る顔のその男の茶髪は短く刈られ、全体的には新人ハンターによくいそうな風貌で今までのマスターの先入観を見事に打ち砕かれた感じである。

だが、一応マスター、一番偉い人なので、花煽は敬語を使う。


「いや、流石に同い年だったとしてもあなたは俺の上司なんで。」

「ありゃ、そんなん俺は気にせんのに〜。」


瑞花は唇を尖らせ、冗談めかして落胆したようにみせる。その時花煽は、前のギルドマスターのヅラをとばす等の前科犯である小
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