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とある3人のデート・ア・ライブ
第八章 反転
第7話 荒れ狂う戦場
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、私の力を使っただけですよ」

折紙「……技?」

真那「『推進歪曲(スラスト・ディストル)』……自分の周囲の空間に歪みを発生させて、全ての物質の全ての進行方向を捻じ曲げる技です」



つまり、真那に向かって飛んでいったミサイルは歪められた空間の作用によって軌道を意図的にズラした。

その結果、軌道がズレたことにより、他のミサイルと激突し爆発。

その爆発も空間の歪みによって真那には当たらなかったのだ。



真那「本来これは自分の正面にしかやらないんですけど、状況が状況ですので仕方ねーです」

折紙「どうして自分の正面だけなの?」

真那「魔力の消費が激しいのもありますが……全方向の空間を歪み、進行方向を曲げるとどうなりやがると思いますか?」

折紙「…………まさか、真空状態に?」

真那「さすが鳶一一曹、気づくのが早いですね。そうです。全ての物質を歪めるという事は空気の移動すら歪める……つまり、酸素が通らねーんですよ。やり続けてたら私が窒息死してしまいます」

折紙「…………」

真那「さて、解説はこの辺にしておいて……さっさとジェシカを倒しやがりますか。私の魔力も残り少ないですし」

ジェシカの方を見ると、もう既に勝負は決まっていた。

抜け殻のように顔が呆然としており、壊れた人形のように同じ言葉を繰り返し呟いていた。

どうして、どうして……?と。

真那「………あなたは昔からそればっかりでしたね。嫉妬深くて、功名心が強くて、そのくせ嫌味ばかり言って」

静かに呟きながら距離を詰めていく。ジェシカは真那が近くまで迫ってもその場から離脱しようともしなかった。

真那「でも、あなたの忠誠心は尊敬に値しましたよ。私はあなたが大嫌いでしたけどーーこんなことをされなければならないような人間ではなかった」

ジェシカ「ワタシが、負けタ……?」

ジェシカが焦点の合わない目で真那を見ながら呟いた。

真那はゆっくりと近づき、ジェシカの胸を切り裂いた。

ジェシカ「あ、が、あ、あああ……」

ジェシカの周囲から随意領域が消え失せ、機体の制御を完全に失い、巨大な機体が地面に落ちていく。

真那に身体を支えられたジェシカは大量に吐血しながら弱々しい声を発した。

ジェシカ「ねェ、真那ァ……これでも、ウェスコット様は、認めて、くれるかしらァ?」

真那「……えぇ、もちろんですよ」

その言葉を聞いたジェシカはがくりと顔を俯かせた。











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