暁 〜小説投稿サイト〜
夢の終わるその日まで
√明久
始まりの日
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ーテールで大事な部分が「ぺったんこ」なのは島田美波。あの美少女で優しくて頭がいいのは姫路さん。姫路瑞希さん」
Fクラスの数少ない女子を紹介しておこう。無津呂さんも女子なのだからあの二人とも仲良くするだろうし、困ったことがあれば助け合えるだろうし。
「ぺったんこ?ぺったんこって、おっぱい?」
胸の前で手のひらをさっさと振って平らなジェスチャーをした。
「うん。ぺったんこ……痛いっ!!痛い、痛い、痛い。痛い美波!!」
「アキ?私のどこが「ぺったんこ」なのかしら?」
「わわわ、吉井君の腕が超次元変形してる」
僕の腕が変な方向に曲がっていると思えば美波が僕の腕を圧し折っていたのか。静かに腕を順方向に戻して無津呂さんに紹介を始める。
「この子が美波。島田美波だよ」
「はあ、なるほどなるほど……」
美波がこっちを向いた時、少しだけ無津呂さんは後ろに引いた。
「そ、そうよ。よろしく」
「いじめっこ……?」
「違うわよ!!」
「私、痛いこと嫌い」
「だ、大丈夫だと思うよ?無津呂さんにはそんなことしないよ」
胸のことに触れさえしなければ。
「そうよ、しないわよ」
「よ、よろしくね?」
そういって手を差し出した。ここで腕をへし曲げられたら無津呂さんには一生のトラウマだろうなあ……。
「じゃあこっちの子が姫路さん。瑞希ちゃん?」
「あっ、はい……そうです」
「なるほどね、吉井君」
そういって、美波の時とは違って胸の前でアーチを描いた。さて、ここで誰もが思ったであろう。この子を野放しにしたらいつか美波に超変形させられるということを。

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