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八神家の養父切嗣
九話:進みゆく歯車
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まりに相応しい声で名を呼ぶ。
 その解き放たれる名は―――

「レイジングハート・エクセリオン!」

「バルディッシュ・アサルト!」

『Drive ignition.』

 眩く輝く黄金、鮮烈なる真紅。
 装飾があるものの、その本質は無骨で見る者に凶暴さを植え付ける。
 杖の先端付近に設置された弾倉に不屈の闘志を装填する力の象徴。
 自動式カートリッジデバイス、その名も『レイジングハート・エクセリオン』。

 他の追随を許さぬ漆黒、獲物を狙う眼光が如き金色。
 極限まで研ぎ澄まされた美しさ。されど、その本質は冷徹なる刃。
 新たに取り付けられた弾倉より非情なる終わりを生み出す終焉の象徴。
 回転式カートリッジデバイス、その名も『バルディッシュ・アサルト』。

「まさか、あいつらのデバイス!? 正気かよ!」

 本来であれば繊細なインテリジェントデバイスにカートリッジシステムをつける行為は自殺行為に等しい。
 もし、つけられたのなら主の愚かさを恨んでも仕方ない程に危険だ。
 だが、しかし。それらは二機が自ら望んで付けた物。
 驚愕する鉄槌の騎士を挑発するように二機はその姿を見せつける。

『Assault form, cartridge set.』

『Accel mode, standby, ready.』

 新たなる名を受けたバルディッシュ・アサルトは基本形態であるアサルトフォームとなり。
 同じく、レイジングハート・エクセリオンもまた基本形態であるアクセルモードになる。
 そして、主の腕の中で―――誇らしげに光り輝く。

「行くよ、レイジングハート!」
「バルディッシュ、お願い!」

『All right.』
『Yes, sir.』

 二人の少女は、頼れる相棒と共にベルカの騎士が待ち受ける戦場へと足を踏み入れる。

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