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SAO<風を操る剣士>
第一部 --SAO<ソードアート・オンライン>編--
第三章 成長
第15話 ゲームオーバー!?
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置けるような形を作った。
 俺はシリカの組んだ手の上に乗り、そのままシリカが上に飛ばす力(簡単な《体重移動》を加えた)と一緒に足に力を入れる(《値移行》の応用を加えた)、すると俺は今の《敏捷力》じゃありえないくらい高くまで跳んだ…

 …この方法はアルゴの話を聞き、もしもの時のために対策だ…そして《体重移動》と《値移行》の応用でもある……まぁ、女の子の上に乗るのはイヤだったんだけどな…

 そしてドラゴンに向かって跳び、そのままドラゴンの頭に《ソニックリープ》を叩きつけ、ドラゴンは地面に向かって落ちて行った。

「うぉ! あぶね!」
 俺は落ちていく中オブジェクトの木を掴み、なんとか落下によるダメージをなくした。
 そして木をおり終わったと同時くらいに、ドラゴンが声をあげた。そしてその後にはプレイヤーの悲鳴も……俺は急いでシリカの元に向かった。

 そしたらシリカも俺の所に来る途中だったらしく、すぐに合流した。
「シュウさん!」
「シリカ! どうしたんだ!?」
「それがドラゴンが落ちてきてから、また急に翼を広げたと思ったら…そのまま風がドラゴンに巻きつくように包んだら、その後ドラゴンが強くなって…」
「ドラゴンが…強く?」
 俺はシリカの言葉を聞いてから、ドラゴンの方を見た……すると確かに素早く、そして頑張って攻撃するプレイヤーの攻撃を喰らった時のHPの減りと、そのプレイヤーにお返しの攻撃をしてプレイヤーのHPの減り具合を見て、たぶん攻撃力も防御力も上がっている…

 俺はこれはどういう事か考え始めた。

 …このSAO《ソードアート・オンライン》において、俺は少し前まで回復魔法などは無いと思っていた。しかし、シリカの友達であり使い魔でもある《ピナ》のような数少ない例外で《回復(ヒール)ブレス》という回復系の技を使えるモンスターも知った…ということは…

「たぶん、ステータスに風属性を付与したな…」
「風属性…ですか?」
「ああ、教会などで武器に聖属性を付与しても貰うのと同じだと思う」
「なるほど」
 俺はシリカに思ったことを説明した。そして、説明してる間に他のプレイヤーの方を見ていたら、キリトがこっちに向かってきた。

 そして俺とキリトはすぐにどうするか話し始めた。
「シュウ! どうする!!」
「キリトはどうしたら良いと思うんだ?」
「俺は一時撤退だな…」
「俺もだよ…みんなパニックになってる、これじゃあ無理だ」
「ならどうやって撤退するかだけど…」

 キリトが悩んでいるが、俺はどうするか決まっていた。
「……俺が時間を稼ぐから、キリトとシリカはみんなを出口に先導してくれ…まだクリスタルは高価すぎて、使ったら次の攻略をすぐに出来ない…」
「いいのか?」
「そんな! 危険です、シ
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