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リリなのinボクらの太陽サーガ
閃光
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て今目の前で謎のシャトルが現れるわ……もう戦わなくても出来事だけで腹いっぱいだ。ティアナ……お兄ちゃん、今日一日生き残れるか不安になってきたよ……」

「そうか。しかしその不安は杞憂だと言っておこうか、ティーダ・ランスター」

「そうだといいな……ってサバタかよ!? これ君の船だったのか!?」

「ああ、ティーダも元気そうで何よりだ」

「こんな状況なのに君は相変わらずだなぁ。今までバイクで来てたのに、こんなスゲェの持ってたなんて俺初めて知ったよ。というか君、いつの間にか管理局に指名手配されてるっぽいけど、一体何をしたんだ? 場合によっちゃ管理局員として対応しなきゃならなくなるけど、妹を救ってくれた恩人相手にそんな事はしたくない。理由を教えてくれないか?」

「教えるのはやぶさかではないが、色々あって短時間で説明するのは難しい。しかし今回の件に深く関わるから、局員のおまえにはある程度は伝えておいた方が良いだろう。まず、ティーダは今回の事態の発端をどこまで知っている?」

「第66管理世界ニダヴェリールに封印されていたファーヴニルが目覚めてその世界を滅ぼし、再度封印するには月詠幻歌って歌が必要だって所かな。後はファーヴニルの体格や把握している能力とそれの対策ぐらいで、詳しい事情までは知られていない」

「なるほど……つまり戦いに関わる事だけ知らされていて、封印が解かれたきっかけがイモータルだけでなく管理世界の人間や管理局が大きく関わっている所までは知らないようだな。都合が悪い事は何が何でももみ消そうとする……いかにも隠し事が好きな管理局らしい情報規制がされている」

「な!? そ、それ本当か!? この事態に陥った原因は、俺達も関係しているって事なのか!?」

「そうだ。魔導師が使うデバイスのコアや次元航行艦の燃料にニダヴェリール産の魔導結晶が使われている以上、さしずめ管理世界のほとんどの人間がそういう事になる」

「魔導結晶……確かエネルギー変換効率がずば抜けて高い物質だったよな? それがどう関係しているんだ?」

「ニダヴェリールの魔導結晶には多くの性質があったのだが、その中にファーヴニルの封印を維持する能力が含まれていた。それを管理局やミッドの企業などが大量に採掘しては持ち去ったせいで封印が弱まり、さらに封印の要であった現地人を、外的要因があったとはいえ独占欲に駆られて管理局が虐殺した結果、封印が破れてしまった訳だ。まあ、ティーダ達が知らないのも無理はないが……そういう訳であの世界の真実を知ったからこそ、やましい事を闇に隠そうとして管理局が俺を指名手配したのだ」

「なんてこった……! 薄々察してはいたが、管理局の腐敗がここまで進んでいたなんて……! これじゃあファーヴニルが襲って来たのもある意味管理局の自業
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