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リリなのinボクらの太陽サーガ
閃光
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へ向かったとカリムが言っていたな。そうそう、プレシアと言えば魔導炉からエネルギーを抜き出す事で強力な紫の雷魔法が使える知識と技術がある…………もしやッ!!

「全員、すぐに目と耳を塞げッ!! スタングレネード以上の衝撃が来るぞ!!!」

咄嗟に叫んだ俺の指示をマテ娘達は疑問を抱かずに実行、RAYも物陰に隠れていずれ来る衝撃に備える。俺達が乗るRAYがファーヴニルの死角に入った次の瞬間、娘を傷付けられた(プレシア)の怒りが炸裂した。

「条件付きSSランク魔導師の力、この私が思い知らせてあげる! サンダーレイジA(Anger)O(Of)G(God)!!!」

神の怒りの如く凄まじい雷がアレクトロ社からファーヴニルに向けて放たれ、物凄い熱量と閃光、衝撃に電流電圧がファーヴニルを襲う。降り注いだ雷から人の身が容易く吹き飛ばせる爆風が発せられただけでなく、見るだけで目が焼け焦げそうな閃光に不意に襲われる羽目になった局員達は哀れとしか言いようが無いが、プレシアの判断はあれで最善手だと言える。
ただでさえ驚異的な威力のサンダーレイジを魔導炉かそれに似た何かのサポートを受けて攻撃力を倍化し、更に海水は塩化ナトリウムや塩化マグネシウムなどの不純物が大量にあるため電気が流れやすい。それは即ち……、

GYAAAAAAAAAA…………!!!

水の防護が逆にファーヴニル自身を傷付け、守りを為さなくなる事を意味する。まとっていた水がファーヴニルの制御を離れ、滝のように轟音を立てながら海の中へと返って行った。要するにプレシアの雷撃が、最も厄介な防御を撃ち砕いてくれたのだ。

まあ……代わりに吹き飛ばされた局員達はそれぞれ回復するまで何も出来なくなってしまったが……彼らが余計な事をする心配をしなくて済むならむしろ好都合だろう。

「想定外の援護があったが、おかげで勝利の光明が微かに見えてきた。この機会を逃すな!」

『はい! 私達がありったけ手を加えたRAYの力、お見せします!』

ユーリが操縦するRAYは腕部をファーヴニルに向けて照準が合わせられる。そして砲身からとんでもない威力のガトリング砲が雨のように発射される。なお、このガトリング砲はRAYが元々搭載していた機銃ではなく、一発だけで地面が爆発する“A-10サンダーボルトU”の“GAU-8アヴェンジャー”に換装されているため、戦車の装甲も容易く穿つ破壊力を誇っている。流石に当てはしないが、高ランク魔導師が全力で防御魔法を使用したとしても、この攻撃を防ぐ事は限りなく不可能だろうな。
さっきの雷で目が眩んでいたファーヴニルは何の抵抗もできず、そんな全ての弾丸をその身……否、13個の眼球がある頭部で受けてしまう。ほとんどは表皮か目蓋に当たるが、残りは眼球を直接潰していき、視野の
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